バカが全裸でやってくる 感想

タイトルから想像していた雰囲気とは全然違うものでした。
バカっぽい話かと思いきや、色々と考えさせられてしまうとっても濃ゆ~い内容にぶるんぶるんです。
単刀直入に言えば、とっても面白かった!最高でした!こういうの待ってました!

この作品はフィクションであり、
実在する作家・小説賞・団体とは一切関係ありません。
バカが全裸でやってくる

バカが全裸でやってくる (メディアワークス文庫)バカが全裸でやってくる (メディアワークス文庫)
(2010/08/25)
入間 人間

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 バカが全裸でやってくる。僕の夢は小説家だ。そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。しかし努力と環境では、才能は覆せない日々が続いていた。お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。けれど僕は天才じゃなかった。小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。苦悩する僕のもとにやってきたのは、全裸のバカだった――。
 大学の新歓コンパ。そこにバカが全裸でやってきた。そして、これが僕の夢を叶えるきっかけになった。こんなこと、誰が想像できた? 現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも、奇妙だった。

さて、本作は五章からなっていてそれぞれ主人公となる人物が異なっていますが、分類としては一種類です。
それは作家または作家志望だということ。
もっと言えば、一人残らず『小説バカ』だということ。
そして、出てくる作家が残らずいるまんの分身、分かりやすく言えば英次のような、に思えて仕方ありませんでした。
そのまんまではないんですけど、でもどの人物も明らかにいるまんの欠片を散りばめられているのが一目瞭然で、いるまん祭りの体装を呈しています。
いるまんが一人、いるまんが二人、いるまんが三人……あわわわ夢だ、夢なのだ。
しかも全裸。マジ全裸。
歓喜の涙を流しながら読んだことはもう書くまでもないでしょう。

フィクションであるとあとがきでも言及されるのですが、ノンフィクションとしか思えない箇所もあり、どこまでが本当なんだ?そしてどこからが虚構なんだ?と考えるの楽しいです幸せ。
この私小説染みた作調は森博嗣さんのM&Sシリーズと感覚がすごく似ていました。

つまり、本作は一種のSF(すこし・フィクション)作品と言えるのでは?

それでは、続きからはネタバレ考慮一切無しのSF(すごく・不敵)小説『バカが全裸でやってくる』の感想のはじまりはじまり。

一章『バカが全裸でやってくる』

初っ端からいきなり『エルマーのぼうけん』が出てきたのがすごく嬉しかったです。
自分も小学生の時、夢中になって読んだ記憶があって、この前『イルマーのぼうけん』と空目したなんてことを確かtwitterで呟いたっけ。
教科書には載ってなかったけど、載ったこともあったのかなぁ。
エルマーが蜜柑を食べてりゅうはその皮を食べるっていうところだけなんか覚えてますねぇ。
というわけで、きっとタイトルは『イルマーの冒険』だったんだろう、うん。
やっぱりいるまんは子供一人称が抜群に上手いなぁ。
この前のラジオでおかゆさんが言われてたように誰もが体験してきたこと、再発掘の巧みさに舌を巻かぜるを得ません。
気づいた時には何とも言えないノスタルジィに知らず知らず、どっぷりと共感させられているんですよね。

全裸バカが現れてからはもう笑いっぱなしでした。
……フルティンである。
ってもうほとんど直接的じゃないですかw
もう初めっからエンジン全開(比喩表現)でしたとも。ええ、色々と。

冷たくもなく、熱も感じさせない瞳が僕を捉える。
わーおいるまんだー。
いや、それだけです。

ライトノベルの印象云々。
その通りじゃないか。
やっぱ、一般文芸でいきたかったのかなぁ。自分もそっちのが望みだけど、それはないだろうなぁ……。

甲斐抄子のプロフィールですけど、これは明らかにいるまんですよね。
ということはみーまーシリーズ10巻が90万部以上で電春男女が5巻で45万部以上ということなんでしょう。順調順調。
んでも甲斐抄子は18,19歳でこれなわけですから実際いたとしたらバケモノです。
キャラ的にはすごく好きな性格してました。
というかどうしても女版いるまんにしか思えなくて、そんなん最高に決まってるじゃないか。
しかも結構可愛いときた日にゃあ、ね。みなまで言わせないでください恥ずかしい。
負けず嫌いなとこがもう堪んないですね。饅頭はむってるとこは可愛すぎだろっちゅう。どストライクだがね。
「三分間だけ待ってやる」とか今回も小ネタばっちり。
自称殺し屋のおにいちゃん(呼ばわりもツボった)ってもしかして木曽川?とも思いました。
時系列的にはギリギリあり得るかもってカンジですが、そもそも木曽川って何歳って記述ないですよね。あったっけ……?
あと新城もあり得ますね。なんとなく自称してそう。

執筆描写も相変わらず入間人間しい(造語)文章でした。
こういう溢れ出した思考を拾い集めたような文章も、いるまん独特の味わいだなぁ。
「僕の全裸で書いた僕の全裸を是非、きみにも全裸で鑑賞してほしい」
どう読んでもセクハラです。全裸のゲシュタルト崩壊が始まる……


『ひょっとして』歩んできた日々が報われないものだったとしても。
『ひょっとしなくても』踏み出したその一歩は夢と現実を繋ぐことがあるかもしれない。
そう、きっと……。



それから舞台となってる大学もといいるまんが通っていた大学ですが、今回の描写で完璧に確定されましたね。
『坂の下に郵便局とコンビニがある』とここまで具体的に書いてくれるとは。
今度、図書館(に入ったことはあるんですけど記憶がおぼろげなので)に行って色々と確かめて来たいです。
はっ、これはもしや聖地巡礼というやつでは……。
岐阜にもいつか行ってみたい、というか絶対いってやりますよ、ええ。

一次選考『眠気と覚醒の狭間で』
担当さんからの話を基にしてるのか、全くの想像なのかはともかく、リアルじゃないですかこれすごく。
いやまぁ、実際どんなカンジなのかなんて全く知る由もないんだけどさ。
学園異能力者系って明らかに某とあるさんですよね。

きっと自分が好きな小説に共通していることはこれなんだな、と思いました。
無から生み出された有、小説ってやっぱりこれだ。
空想をこれまでかってくらい盛りつけて妄想をたっぷり塗りたくったそんな小説こそ、自分の脳髄を満足させてくれる至高の一品なんだと。

二章『ぼくだけの星の歩き方』

え、何これいるまん本音暴露大会?
あ、いるまんじゃなくて町高幸喜だっけ?いやいやでももうこれ完璧いるまんじゃんよ。騙されないぜぼかぁ。
賞をもらえなかったことはこれから先死ぬまで一生根に持ち続けていくに違いありません。
いや、死んでも恨んでそうですいるまんなら。

やはり電春男女はメディアミックスの為に無理矢理書かされているんですね、おいたわしや……。
そんな気がしておりましたので、無理矢理書かされているということが分かっただけでも小生はなんだか安心致しましたぞ。
と同時に、それでもちゃんと結果を残してるあなたを私は尊敬しております、もとい惚れ直した次第。
ビジネスなわけですから自分の好きなものばっかり書いてもいられませんよね。
シリーズものより単発向きですもんね、明らかに。
そんなこと敏腕編集さんなら重々承知だと思いますけど、そうもいかないのもまた事実。
シリーズものの方が売れますからねぇ……ビジネスである以上致し方ないです。
というのは建前で、本音としてはみーまー完結したら毎月MW文庫から出して欲しかったりもしますが、まぁ、無理ですよね、分かってますとも。


自分大好きな町高センセもイイキャラです。
使えるものは全部利用する。そして、成功する。当たり前じゃないか。当たり前にカッコイイじゃないか。
こんな風に自分の生活を愛して生きたい。今のところ、それは出来ていますけど。いるまんのおかげです。

最後にもう一度だけ。
ぶっちゃけすぎッスw

二次選考『すし詰めフィクション』
その図太さ、図々しさが最高なのさ。

三章『エデンの孤独』

一章で何気なく伏線が張ってあった作家の幽霊が浮かんでる話。
これが本物のゴーストライターw

轢き逃げの女性は後で絶対出てくると思ったんですけど、それっきりでした。
というかミンチになったということは死体持ってっても血の跡べったりなんじゃ?
普通に発覚すると思うのですが……まぁ、雨でも降ってたんでしょうきっと。

……それはさておき。
なんだろう、幽霊を見て生を感じるっていうのはまぁ、小説の中だったらよくあることだったりもしますけど、この『私』もまた然り。
生きてるなぁーいや死んでるんだけどさー生きてるんだよー魂燃えてるよメラメラだよー。

なにかを生み出せなければ、この星にいる理由がない。
たとえ、幽霊でも。

生きている人だって、一緒。
死んでいるように生きるのだけは御免だな。

裸でゲン担ぎは分かるけど、もしかして万が一見えちゃった時はどーするんだよ。
母親が全裸で壇上で叫んでる姿とか息子にとってトラウマ以外の何物でもないですよ。
とか少しだけ思ったことも付記しときます。

話には関係ないけど、『伊香亜紀』って『あいうえお』『かきくけこ』から持ってきたのかな?
そうだとしたら次は『志多千紗』とかきそう。

三次選考『カルネアデスの板』
まっことおどろおどろしい雰囲気なんですな。
まさに『カルネアデスの板』。極限状態の戦い。

四章『ブロイラー、旅に出る』

この章はもうマジでまんまいるまんやん。いや、いるまんまやん。(何故言い直したし)

カーチャン下ネタ自重w吹いたじゃないですかw
でも、バナナ美味しいよね、自分も大好きバナナ。
バナナならいくらでも食べられます。え、そんなバナナって?やってみせましょ以下略。
早口一家…だと…。なんてポテンシャルを秘めてやがりますか……(そして、妄想は明後日の方向へ)

しかし、なんということでしょう。
浴衣じゃなくて、Tシャツと短パンですって?
ま、まぁ、それもアリなんじゃないですか……(妄想中)うん、アリ。
ちなみにこの話だけ裸になりませんでしたね。やっぱりそういうことと捉えて宜しいんでしょうかどうなんでしょうか。

かつて抱いた夢の地点に立って。
その暗闇の中、もがいて、足掻いて。
でも、一瞬の光を拝めるのなら。
行先なんて一つしかないだろう。
目指すはただ……。


いるまんもどんどん変わっているし、これからも変わっていくんだろう。
同じものばかり書いてはいられない。当然だ。
でも、そうだとしても、いつも通りそこにある、『変わらない』ものがあっても良いし、あって欲しい。
そこにきっと何処か安心させられる自分がいるんだと、思う。


『橘エイジ』!
これが本名?でもカタカナって。さらに新妻エイジっぽくなったな。
学校の読書感想文にペンネームは無理だよな。
これから時系列を考えてみると一章と五章がちょうどみーまー8と同年か±1年くらいですね。
多分、同年で合ってると思うんですけど、ちょっと記憶が怪しいので……。

最終選考『わたしはここで落とされました』
おい、ホントにフィクションなのか。なんだこのキャプションは。

商売敵を殺すも生かすも自分次第ってなったら、そりゃ、ねぇ……。

五章『バカが全裸でやってくる』

流石にもうこのパターンは使い過ぎかな?という気がしないでもないので途中で気づいてしまいましたけど、でもやっぱりこの一見関係の無いように思える話が一つに収束していくのは読んでいて気持ちイイですね。

なんか、泣いた。泣けました。
この章だけでは別に泣かなかっただろうけど、最後にこれを持って来られたから泣けたんだと思います。
一章で泣きまくってたバカを想ってちょっとだけ、ほんとにちょっとだけだけどジーンときた。
あと、やっぱ方言イイよね。

現実を突きつける『彼女』は『現実』という一つの選択肢で、でもオレが選んだのは、いや選ぶまでもなく小説家という『夢』で。
それは、たくさんの可能性を失ってきただろう。
色んな道を塞いできただろう。
だけど。
自身の幸せに確信を持てるヤツがカッコよくないわけがないだろう。
なにもかも投げ捨てて走り続ける全裸バカ。これってあれじゃん、メロスじゃん。
でも、身に着けたもの全部取っ払ったとしても、夢は脱がない捨てられない。
あはは、なんか涙出てくる。
彼はその後どんな思いで『僕』を焚きつけたのか。
それは本当に『僕』への応援だったのか。
『僕』を褒めた担任と教師である『オレ』の父親。
そして……。

妄想し始めるともう止まりませんね。
でもこれがこの本の、もっと言えばこの世のありとあらゆる物語の楽しみ方でもあるのではないでしょうか。

それから先程も名前のことにちょっと触れましたが、この章でさっきのブロイラー(従兄)のペンネームが『芦原時計』と出て来ました。
ググってみると『芦原時計店』というお店が実際にあるようなので、そこが元ネタかもしれないし、そうじゃないかもしれませんね。分かりません。
『町高幸喜』はググってもなにも分かりませんでした。
こういう名前が出てくるとアナグラムとか考えちゃいますが、いるまんがそこまで考えてることはあんまりないかなぁ。
『橘川英次』が出てきたときはどうにか『入間人間』にこじつけようと必死になったりもしましたが……彼の場合は『吉川英治』さんという実在の人物から取ったのかも、という結論に至ってます。

あとがき
このあとがきを含めると今作は一つの壮大なメタ小説とも読めます。
最初、帯の“私の小説より売れませんように”という推薦文に笑い、開いていきなりのカラーページにも笑いましたが、読み終ってから改めて見返してブロイラー肌総立ち。
誰のアイデアかはわかりませんがこの仕掛けはやばいです。
最終選考で物議を醸した問題作登場!!というアオリもジョークだと思ってましたが、なるほどこういうことだったのか。
『甲斐抄子』でググってもヒットしないわけですよ。
これは一個人の解釈に過ぎませんがつまり、この小説は作中で『僕』が書き上げた小説そのもので、選考過程はもちろんこの小説の選考で、受賞には至らなかったものの最終選考で物議を醸してデビュー、推薦文は師匠の甲斐抄子が嫌々出来る限りの皮肉を込めて書いたもの、とかなんとかそんなかんじです。
そう考えると、表紙の本が入った様な写真にも納得出来ますし、色々と感心させられることしきりです。
内容も去ることながら、装丁や帯含めたデザインまで綿密に凝ってるなぁ、と。

バカは誰の元にやってきたのか……
果たして『僕』は……『オレ』は……
そして、このあとがきを書いたのは誰なのか……
そもそも、これは一体どこまでが本当にフィクションなのか……
色々疑問は尽きませんし、妄想も膨らんで何度でも楽しめるわけですが、入間さんか『僕』か『オレ』かオレか……とにかくこの物語を紡いだ××××××、あんたの勝ちだ。圧勝だよ。面白かった。面白かったです。




この物語の主人公たちはみな、夢への道を歩き続けている。
まだ見ぬ者は『それ』を目指して。
夢と現実を共存させる為に手を伸ばし続けもすれば、地に足付けて走り続ける。
得た者も立ち止まればそこはもう、道ではなくなる。
歩みを止めた時が彼ら、彼女らの死ぬ時である。
さらば行かん、ある者は中腹に再び舞い戻らんとし、ある者は生きた人間として生き長らえんとし、またある者は暗闇の中、その彼方向こう側、輝きに手を伸ばす。
現実は非情だ。夢は驚くほど遠いだろう。
だが、そうすることでしか得られない幸福が、ある。
それを彼らは知っている。
曝け出すまま剥き出しに。
バカが全裸でやってくる。

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Comments

どーも、トーマイでーす!

眠いです。朝だ! 徹夜だ!
徹夜でこの本は読むべきじゃないですね、覚醒した状態じゃないと完全に楽しめない。

ええとまあ、多少ツイッターにも書いたんですが、やはりこれは、『これまでの入間の人生(?)をぶつ切りにして、それを色んな味付けで料理した印象を受けた』に私の感想は尽きます。濃い口ですね。
寂さんの感想を読んで、あーこれが私小説的なアレかーみたいなそんな感じ。
簡単に言うと、ノンフィクションから生まれたフィクションですな。
ざっくばらんにすると、あんたじゃんというようなそんな。
面白いというよりも、なんというか、こう人の人生を覗いてるような感じがして、知的好奇心? がくすぐられるような、うーん……上手く言葉に出来ないです。
いたずらを仕掛けて、それが上手く引っかかった時の面白さ……違いますね。まあいいや。
人の人生を覗くという点においては、どの小説にも言えることなんですが、バカはそれがかなり顕著であるというか。
つまり私が言いたいことって言うのは、面白かったってだけですよ! 
作中でも芦原時計がそれだけで良いって言ってましたし!
余計な言葉なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ。
面白いというよりも~って上で否定しているのを即また否定しているのは寝不足だからです。気にしないでください。
あー面白かった。その一言が私の全裸です。イェーイ。

ああ、それから橘エイジには噴きました。あんたさらっと金賞取ってんじゃねえ。
作中の作家さん達の名前には何か元ネタがあるんでしょうかね。伊香亜紀には上で言及されてましたけど。
そこら辺は寂さんが全て解明してくれることを祈って、私は寝ます。

いや、全裸でじゃないですよ? パンツは穿いてます。
Posted at 2010.08.26 (06:32) by トーマイ (URL) | [編集]
Re:トーマイさん
どーもどーも、寂でーす!

徹夜のテンションですね!
いやでも、幕間の選考シーンにあったみたいに眠気を吹っ飛ばす威力を兼ね揃えてると思います。
万全の体調で臨むに越したことはないですけどね。

おお、それいいですね。確かにそんなかんじですよね。そして濃い口同意です。
『人生』ももちろんそうなんですが、それ以上に入間さんの『思想』(っていうと少し大袈裟になりますが)、そういったものが作品全体に沁み込ませてあるような気がしました。
入間さんのことを全く知らない人が私小説として本書を読んで、「入間さんってこんな人なのかぁ」なんて思ったりするのかと思うとちょっと二ヤリとしてしまいます。
自分は本書をもちろん小説として読みましたが、と同時にエッセイとして読んでも楽しめるなぁ、と。
実際、二回目はそう意識して読みましたし。
具体的な出来事はきっとフィクションで、ある種飾りのようなものに過ぎなくて、もっとこう抽象的な言葉の数々がノンフィクション、つまりは入間さんの本音であると感じました。
今回は(意識しているのかどうかはともかく)全体的にとても抽象化されていて、この話では作家をモチーフとしていますが、それ以外にも広く一般的に応用が効きやすい、意図が汲みやすくしてあると思いました。
とまぁ、こういうことを改めて記事にしようと思ってます。
また同じことも書くかもしれませんので、この辺で。
覗きみるっていうと、入間さんの作品の場合、その人物の外面、生きてきた道程というより、内面的な、頭の中や胸の内、そういったものが垣間見える、見えたような、そんな気になります。
それが錯覚だとしても、紛れもない価値があることに変わりはないというか。うん、上手く言えませんが。
つまるところ、『面白かった』の一言で十分なんですよね。
それ以上の賛辞なんてないんですよね。
いや、分かりますよ。
『面白い』って自分の中ではそれで間違いないんですけど、『面白い』って言葉に出してみるとなんか違う気がするんですよね。
いやでもやっぱ『面白い』以外にないよな、って。
寝不足でもないのに意味不明なのは仕様です。
自分の全裸は『やっぱり入間さん、あんたサイコー!』。

ですよね、昔から凄かったんかい!みたいなw
元ネタはあるのかないのか本当分かんないですよね。
色々調べてみてはいますが、結局適当につけたってのが一番しっくりくるような気がしてます。

あ、なんだパンツは穿いてらっしゃるんですね(ホッ
安心しました。というわけでおやすみなさい。
Posted at 2010.08.26 (11:22) by 天野寂 (URL) | [編集]
バカと天才は表裏一体と申しますが(誰が?)、自分はおそらくその狭間にいるでしょう。ようするにどちらにもなれない哀れな野郎です。
なんたって「きせ」は、「かす」と「くそ」の間にいますから。
どうも、木瀬です。この話を読んでグサグサと刺さりました。いろいろなものがいろいろなところへ。

『応募規定には日本語の小説と書いてあるはずですが、今のあなたで大丈夫ですか?』
ここは教室で読んでたにも関わらず爆笑しました。友人に憐みの目で見られましたが。流石いるまんです。この会話の返しは絶対自分には思いつかねぇ。
それはそうと、これを読んでいる途中、じわじわと「これ以上読み進めたくない」と思ってしまいました。
それは多分、小説家の現実とやらをまざまざと見せつけらているから。多分、そうでしょう。フィクションだけど。
結局いるまんの話の進め方にのせられて最後まで読んでしまいましたが。最後の章は違う意味で泣くかと思った。
自分だったらそこまで小説に執着できる度胸がないです。いまいち進路だって微妙だし、小説家になるなんて確証も自信もないわけだし。才能もねぇ。
でもこんな終わり方見てしまうと、やっぱ諦めらんないんだよなぁ。だって単純だし。人間だもの。

だからさすがに全裸はキツいけど、
薄着になるのもいいんじゃないかねぇ。
と思った木瀬でした。
Posted at 2010.08.26 (22:12) by 木瀬 (URL) | [編集]
Re:木瀬さん
入間さんはバカであり天才。天才でありバカ。
つまり、最強。って周知の事実ですね(周知が何を指すのかは不明)。
>なんたって「きせ」は、「かす」と「くそ」の間にいますから。
う、上手いこと言ったつもりですか?
座布団一枚!悔しいけど!(←負けず嫌い
あー刺さる刺さるどしゅどしゅ刺さりました。
もうこれ以上は刺さらないです、はい。

こんな会話一度でいいからしてみたいですよね。
なんとか面白く返してやりますよ。というかどっちかっていうとボケを担当してツッコミ役をお願いしたいです。
教室で?もしかして全裸で?それは憐れみというか別の視線だったのでは……
木瀬さんは小説家志望なんですよね?(違ってたらごめんなさい)
だとしたら色々と辛いものがありますね、これは。
間違いなくフィクションですけど、ノンフィクションな感情は多分に含まれていると思います。
最後の章は同じような境遇にいる人にとってはかなりキますね。
そして、彼のように他の何を擲ってでも夢を追いかけ続けられる人と自分の限界を悟って諦める人に分かれるんでしょう。
どちらが正しいとか間違っているとかそんなのはその人自身が判断することであってきっと最適解なんてないんでしょうけど、前者の方が自分は好きです。
いや、だからなんだってことはないですけど。
個人的には甲斐抄子と同じでこの世は小説に限らず、才能至上主義だと思ってます。
作中でも才能ってなんだ?と問いますが、その答えを見つけることが一つの才能なんじゃないかな、と。
自分の才能ってやつにいつか辿りついてみたいものです。

諦め悪く無様に縋りつこうと全身全裸……じゃない、全身全霊で頑張る姿は悪くないんじゃないかなぁ。
と思った天野でした。
Posted at 2010.08.27 (12:52) by 天野寂 (URL) | [編集]
新刊感想検索してて辿り着きました。
岐阜人ではあるのですが、大学が地元から離れ過ぎててインタビューなんかで出てきてる大学がどこか未だに判らない人間です(いえまあ、想像はなんとなく付いてるのですが)w
みーまーシリーズを主体に読んでるのですが、こうして別シリーズも体系立てて感想を書かれてるので別の視点を見られて参考になりました。
これからも頑張って下さい。
Posted at 2010.08.27 (23:13) by 通りすがり (URL) | [編集]
Re:通りすがりさん
初めまして。
コメントありがとうございます。

岐阜人!いいですね、羨ましいです。
大学は名古屋の大学ですよ。
もちろん自分のじゃなくて、入間さんの通われてた学校のことです。
岐阜といえば、みーまーの舞台ですもんねーいつかお邪魔するのでその時はよろしく、です。
肝心のみーまーの感想がほとんどなくてなんかすいません。
でも、そのうち必ず書きますので、また偶にでも覗きにいらしてください。
これからも頑張ります。
Posted at 2010.08.28 (03:02) by 天野寂 (URL) | [編集]
言いたいことが山ほどあったはずなのに殆ど天野寂さんに言われてしまったw
携帯みながらうんうん頷いてましたよ!
えーじゃあ一言だけ。

でっっらくそ面白かったああ!!!!
ふぅ。失礼しました^^
あと毎度素敵な感想ありがとうございます(´∀`*)
Posted at 2010.08.28 (06:03) by 香音 (URL) | [編集]
あ、いえ、離れているのは私の大学ですね。地元ではなかったので。名古屋と岐阜ならまだ近かったのですが。
インタビューで名古屋の某大学だと言うのは聞いていて、そちらについてはなんとなく想定が付いているということですねw
ラジオで聞いた水車と柿、という場所も岐阜ではなんとなく想像できるのですが、流石に自宅を探して~などとは考えておりません。……一応w

岐阜にいらっしゃる場合は、夏は避けて(できれば真冬も)春か秋が過ごし易くて宜しいかと思います。
盆地の性質上、多治見市などはニュースに出るくらいバカみたいに暑いので、辟易とするかもしれませんw

シリーズ物向きでない作家だなというのは凄く同意でした。というか、ライトノベルの舞台でライトノベル的なキャラクター小説を書かないのが味だ、と思っているので。
電波はそこがちぐはぐになってるかなと。
Posted at 2010.08.28 (07:19) by 通りすがり (URL) | [編集]
Re:香音さん
本当ですかw
言ったもん勝ちですから、一気にぶちまけました。
でもまだこれでも、言いたいことの半分も言ってませんよ。
……というのは嘘で、正確には言えてません。

でっっすよねっっ!!!!
いやもう本当、結局はその一言に尽きます。
とにかく最高にどえりゃー面白かったですよね。
毎度、お褒め頂きありがとうございます。
Posted at 2010.08.28 (09:41) by 天野寂 (URL) | [編集]
Re:通りすがりさん
あ、そうでしたか、読み違えてましたすみません。
名古屋と岐阜はもうお隣さんですよ。
入間さんは岐阜から通われてたわけですからね。
多分、通りすがりさんの想定通りだと思います。
行ったことがあれば、一発で分かりますし、行かなくてもグーグルマップでばっちり確認出来ますし。
自宅探し当てたりは流石に……後ほど内密に詳細お願いします。

御助言ありがとうございます。
多治見市はよく耳にしますします。
40度超えでしたっけ?灼熱地獄じゃないですか、冗談抜きに。
死にたくないのでアドバイス通り、春か秋にお邪魔しようと思います。

本当にそうですよね。
単発作品や短編の出来の素晴らしさは凄まじいものがあります。
本来、入間さんが持っている魅力を存分に出し切れるのはやっぱりシリーズものではなく、一発勝負の単発ものだと思ってます。
電波は意識してライトノベルっぽく書いているんでしょうけど、やっぱりそれだと折角の持ち味が薄まってしまいますよね。
と言っても、電波のような作品が好きな人も大勢いるわけで、そこはもう個人の好みの問題になっちゃいますが。
でも、本編がどこまで本音かは分かりませんが、入間さん自身、こういう作品の方が書いていて楽しいんじゃないかなって勝手に思ってます。
Posted at 2010.08.28 (09:44) by 天野寂 (URL) | [編集]
コメントしようと思ったら先にコメントされちゃいましたw 昨日は感想書き終わった時点で精根尽き果ててしまったので。

まず、間違いの指摘ありがとうございました。
無我の境地で書いてましたので、よくよく確認してみますと脱字とかも結構あったりしてきゃー恥ずかしー。

コメ返と同じような内容になってしまいますが。
入間先生の感性で紡がれる文章って、隙間を縫うように心の奥底に入り込んできて、剥き出しの弱い部分を直接触れてくるんですよね。誰もが経験したことのあるような何気ないことなのに、それが人生の再確認みたいになってて、あの時の出来事ってこういう意味があったんだって思うと怖いぐらい涙が出ちゃうんです。
以前おかゆさんがうぇぶらじで言っていた「感度の良いアンテナ」という言葉が痛感できました。本当に、どれだけ人と違うアンテナを張り巡らしてきたんでしょうね。

夢に迷子になりそうになるたびに読みなおして、この本を読んで私の元に全裸のバカがやってきたことを忘れないようにしたいです。
Posted at 2010.08.28 (12:47) by つかボン (URL) | [編集]
Re:つかボンさん
力の籠った感想美味しく頂きました。
あれだけ吐き出したら燃え尽きますね、真っ白に。

いえいえ、どういたしまして。
タイプミスはどうしてもやっちゃいますよね。
自分も毎回、見つける度こっそりと修正してますけど、中々自分では気づけません。
投稿する前に三回くらい見直してるんですけどね、一応。

なんかすごく良いコメントを頂いてしまいました。
確かに、そうですね。
それに加えて自分が思うのは、鋭く弱い部分に触ってくるんですけど、入間さんの文章は絶対に傷つけない。
なんとも云えない触れ方がとても心地よくて安心してしまう。
「泣く」というのも正確じゃない気がして、泣くんじゃなくて「涙が出てくる」というか。
いや、それが泣くってことじゃんって言われても、そうだけど違うんだよなって。
こんなアンテナを持って生きる毎日はどんなものだったのか、どんなものなのかって考えます。
その日々の欠片が文章に溶けて、あの物語が紡がれているんでしょうか。

「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」
自分が好きな言葉です。誰が言ったのかは知りませんが。
本作のテーマとは違いますけど、でも言わんとしてることは同じじゃないかな、と。
バカになって、全裸になって、走っていこうと思います。

でも、彼はこの小説で一体何人のライバルを生み出すことになるんでしょうね。
Posted at 2010.08.28 (16:02) by 天野寂 (URL) | [編集]
どうも、こんばんは
前回660円の事情の聖地巡礼を自慢報告させていただいたとりとりです。

名古屋在住の私はこの作品の聖地巡礼もさせていただこうと思っているわけなのですが・・・



大学がN大学(国立)もしくはN大学(私立)それともM大学のどれかの気がしたのですが、、、全然絞れてないですね。。。

そしてそのままわからず仕舞いで聖地巡礼に行けないなぁ・・・という状況です。。。



というわけで今度全部回ってきてみます!
Posted at 2010.09.03 (00:03) by とりとり (URL) | [編集]
Re:とりとりさん
こんばんは。
先日は興味をそそられる自慢体験談をどうもありがとうございました。

とりとりさんも名古屋在住でしたか。


そうですね、三択ではちょっとキツイですね。
勿体ぶってもあれなのでお答えしましょう。
M大学でファイナルアンサーです。
本当にまんま『坂の下に郵便局とコンビニがある』ので行けば一目でお分かりになると思います。
それから、坂って言っても中途半端な坂じゃなくてどえらい急斜面なので転ばないよう、お気を付け下さい。

もし宜しければまた経過などお聞かせ下さると嬉しいです。


では、いってらっしゃいませ!!
Posted at 2010.09.03 (02:10) by 天野寂 (URL) | [編集]
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