釣り女と超能力少女 感想

電撃文庫MAGAZINE Vol.16(2010年11月号)掲載『釣り女と超能力少女』の感想です。
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すっごい懐かしい短編ですが、『安達としまむら』を語るには欠かせないエピソードでもあり、ちょうど良い機会なので感想綴ってみました。
ぶっちゃけ、『未来フィッシング』とセットで読まなきゃ損だと思います。
BOOK☆WALKERで電子書籍版配信中ですので、未読の方はぜひ(宣伝)
ちなみに電波女シリーズ読んでなくても、これだけでも全然読めます(天野談)
というわけで、続きからネタバレありの感想です。
※感想の半分は当時(2010年10月)書いたものなので「ん? 今更何言ってんだ?」と思う箇所がありますが、あえてそのままにしてあります。スルーしてください。
「お、この絵はなかなか良いな」
カラーイラスト初見時より抜粋。
「これは誰だ?小牧さん?」と憶測を走り廻らせながら、いざ本文へ。
『子供と大人の違いは歩幅』理論。うん、確かに一理あります。
あの頃は最強だったなぁと回想に浸りつつ、近所のアパートに住んでいる、変な帽子を被ったにいちゃん=某殺し屋のお兄さん疑惑が浮上しました。
木曽のアニキと断定するには情報が少なすぎますが、って何口説いちょるか。蛇怖いって爬虫類苦手?可愛いのに。

主人公は名無しの26歳女性。
本文だと地黒なんですけど……イラストいいなって思ったらこれだよ。
なんていうか、いつものブリキさんですね。

釣り子さん(仮名)の人生観、すげー共感できるなぁ。
彼女が釣り糸を垂らす意味も好きです。いいなぁこういうの。

今は昔、どんぶらこどんぶらこと宇宙服の不審者が流れてきたそうな。

私はね、人間が別に好きじゃないの!

かーらーの

あーもう、どちくしょう!

見事なヤケクソっぷりw
今日の真ポジションはあなたのものだ!

舞台は星宮社(名前の付け方テキトーすぎ!)のある星崎町ということで、めっちゃ近所やん!
っつーことはこの川は天白川ですね。
いっちょ川で釣り糸垂らしてたらヤシロ流れてくるかも! と思いましたが、自分の場合、泳げないし川なんて特に死亡率激高だしスルーする光景しか浮かびませんでした。
今日死んでも構わん! と飛び込んだ釣り子さんはイケメン。
そんな釣り子さんの自由研究は『頭部だけを潰したゴキブリの生存記録』だったそうです。オットコマエー。

「仕事で、イトコというやつを捜している。だが着陸に失敗して別の町に着いてしまった」

この短編は時系列的には3巻のちょっと前になるはずなんですが、真と面識のないヤシロがなぜ『イトコ』という呼称を知っているんでしょう?
矛盾してるよなぁと当時は思っていたわけですが、最終巻まで読んだ今改めて考えるとヤシロは他の世界からやってきたもしくは本当に未来予知ができるのではないかと。

(前略)
「? イトコというのが貴様の名前だろう?」
(中略)
 ああ、エリオがそう呼ぶのを聞いて誤解したのかな。珍しい奴だな。
「違う、俺は真という者だ」
「なにィ!」(中略)
「妙だな、確かにそう呼んでいた……記憶違いはない。仕事に関しては気は進まないが、さりとて真面目に働かねば……あ、いや」(後略)

(電波女と青春男3より抜粋)

ここもエリオはエリオでも別世界のエリオがそう呼んでいたから、という伏線だったのかもしれません。
まぁ、どう見てもエリオと初対面だったのでこの説は成り立ちませんけど。
やっぱ未来予知ですかね。便利だな予知能力。
ヤシロ関連はSF要素120%ですし、あんまり真剣に考えてもアレですね。
すこしふしぎだなーって思っとくのが正解ってことで。

釣り子さんもリラックマー(リラックマ愛好者の意の造語)か!
この前小耳に挟んだ噂なんですけど、リラックマの中っておっさんが入って
確かに大体あってますねw

躊躇いなく亀を囓る姿に宇宙人を見ました。
こんな奇行を目の当たりにすれば、ちょっと信じそうにもなります。
こいつマジで頭おかしいんじゃね? って。

顔が作りかけでヘルメットを取らないのはマジなのかそういう設定なのかわかりませんでしたけど、『安達としまむら』で知我麻社も全く同じだったところを見ると本当に顔を作ってるっぽいですね。
2人とも作りかけの状態でヘルメットの隙間からトメートとかドーナツとか食べてるので信憑性は薄いですけど。
グロテスクすぎて見せられないよ! 状態なんでしょうか気になる木。

ところで、釣り子さんの店、グルメなにもうとが知ったら常連さんになりそうですね!
狩りそのものも楽しむタイプだったりすると駄目ですが、野生では味わえない生物が堪能できると知ればイチコロでしょう。
お金は……きっとじいちゃんが出してくれるはず。

いるまん、蚕とか食べたことあるんですかね?
超偏食って言ってるし、ゲテモノとか絶対食べなさそう。
ぷにゅっとした蚕の触り心地が癒し系な釣り子さんは種島くんとは決して相容れませんね。
ってかもにゅもにゅとかってここモチグマネタ?

完成したご尊顔披露の巻。
マッパなヤシロの挿絵が素直におぉーでした。
ブリキさんなのに必要以上にエロくなく、健康的な清々しさ。天晴れ。
顔を見たときのリアクションがしまむらと一緒ですね。

空を飛べなくなった蚕と空を飛べなくなった地球人。

この短編って何気に『Ending No.2559 宇宙服は蚕の夢を見る』や『未来フィッシング』と深く関連してるんですよね。
シリーズものの短編にさらっとこういう話を書いちゃうのがいるまんらしいというかなんというか。
こっちの方が無理してなくて個人的には好きです。無理してなくて好きです。大事なことなので以下略。

「ねぇ自称宇宙人。あんた、この星にどんな仕事があって来たの?」
「ふふふ、それは言えんな。企業秘密だ」
(中略)
「ただ言えるのは、ある地球人の命が関わっている、ということだ」
「イトコさん?」

いや、まさか、ね。

最後のドタバタは腹抱えて笑うレベルでした。いやー笑った笑った。

 もしかしたらを夢見て、空を仰ぎ見る。ひょっとしたらが手元に訪れることを信じて、釣り針に思いを託す。夢のあやふやな輪郭に熱と力を込めて、超能力の発言を夢想する。
ほぁぁぁぁぁぁぁぁー!

ラストの雄叫びも最高ぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!!!

あ、姫と崇めるのはオヤシロさまネタだから。

ひさしぶりに釣り行きたいなーと思いました、まる。

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