ぼっちーズ 感想

無闇に検索なんかしてしまったがために早いところ(具体的には東京。流石東京ズルい)では22日にぼっちーズが入荷していることを知り、あまりの羨ましさに噛み切ったハンカチが山を作り始めた23日、一日経ってるからあるだろうと意気揚々と本屋に乗り込むもぼっちには会えず。
この日はもう日付変更間近だったため一軒で潔く諦め、明日へと備えることに。
そして迎えた翌日、24日。
朝一番に本屋へと向かいたい衝動を血の滲むほど唇を噛むことでなんとか抑え大学へ。
この日ほど何故今日を勤労感謝の日にしないのだと憤った日はなかった。
いや、別に勤労感謝の日じゃなくたってなんでもいいから休みにして欲しかった。
ぶっちゃけいるまんの新作の発売日は全て休みにするべき。
それが慎ましきイルマニアが望むささやかな願いである。
ぼっちーズが楽しみ過ぎて集中出来る訳がない講義を終え、脱兎の如く帰宅し逸る気持ちをペダルに乗せ乗せ漕ぐ漕ぐひたすら漕ぐ。
スワットもかくやという華麗さで御用達書店へ突入。
洗練された動作で速やかに新刊コーナーにたどり着いた自分を待っていたのは非情な現実。
ぼっちーズどころかぼっちすらどこにもいねーじゃないですかよぅ!
しかしこんなことでへこたれているわけにはいかないっ!
不肖・天野寂、今こそいるまんへの愛を示すとき!!
落胆した気持ちを一瞬でリセットし頭を高速回転ギュルルル!!
即座に次の目的地を定めて走り出ッシュ!!
到着!!無い!!次!!
到着!!無い!!次!!
到着!!無い!!次!!
到着!!無い!!次!!ってあるじゃん!!あったたたぁあああああああ!!!
寒風吹きすさぶ寒空の下から暖房の効いた店内に入りどっと噴き出した汗が火照った体を徐々に冷ましていく中、手のひらにじわっと興奮が汗となって広がる。
Gパンで軽く手を拭い、本を取る。
ようやく手に入れた達成感を、静かに噛み締める。
これが、ぼっちーズ……
宇木さんのイラスト素晴らしい……
これからまた家まで帰らなければならないのだが、それもぼっちーズを読む為の試練と思えば容易いこと。
たった五件目で、と思ったあなた、それは大きなミステイク。
一軒一軒の間隔が結構あるのだ。
移動手段は勿論チャリ。ケッタ一択。
結局一時間半で三十キロは駆けずり回った。
その後は、久しぶりに長距離を走った反動に加え、睡眠不足が祟って帰宅と同時にばたんきゅーであった。
自分をこんなに振り回して許されるのは、世界広しと言えどいるまんの最新作発売日だけ!!!

以上、「ぼっちを求めて三十キロ~天野寂編~」をお送りしました。
続きまして、「ぼっちーズを読んだぼっち~ポロリもあるよ(ネタバレ的な意味で)~」をお送りします。
ぼっちーズぼっちーズ
(2010/11)
入間 人間

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きみがこのどうしようもない大学生活と闘う気があるなら、この鍵を受け取るんだ。

まず、舞台となっている大学について。
『僕の小規模な世界(以下B★SK)』や『バカが全裸でやってくる(以下バカ全裸)』と同じ大学なのは言わずもがな、今回はもう特定してくれと言わんばかりの固有名詞や風景描写のオンパレードでした。
あとがきにもありますが、作中の大学は明らかにアレです。地元民としては大変嬉しいです。
脳内再生というより脳内完全再現が可能でした。
もう隠す必要性もなさそうなので(というか初めからなかったんですけど)ぶっちゃけますと、いるまんは名城大学の経営学科経営学部卒です。
もちろん、環境創造学科もあります。
こちらが天白キャンパスの見取り図です。
4号館や交友館、坂の下(正門)にある郵便局など遠くにお住まいの方はちょっと見てみるのも面白いかもしれません。
Googleマップで疑似聖地巡礼?も楽しいですよ。だだっ広い霊園もばっちり確認できます。
あ、別に自分はストーカーじゃないですからね、そこんとこ誤解無きようお願いします。
やっぱり実際に行ってみたい!という方はオープンキャンパスがマジオススメです。
なんと無料でスガキヤが食べられるんですよ!!(スガキヤ以外の学食もちろん食べられます)
来年の夏は名城大学にイルマニアが大集結間違いなしですね。
もちろん、自分含めみんな“ぼっち”で行ってリアル“ぼっちーズ”を結成する光景が目に浮かびます。
あー楽しみだなー(デタラメ妄想トリップ中)

それから、章題の数字について。
目次を見た時、「謎の数字が!?暗号か!?どんな秘密が!?」と俄然解読本能をくすぐってくれた謎の数字ですが、これは秘密基地創生からの経過日数になってますね。
つまり、一章目に当たる『いつか君との電気ロケット』が創生から21年後、その後は章毎に3年ずつ時間が経過しています(ちゃんと計算したので間違いありません)
この仕掛けに限らず今回は今までで一番伏線が貼りめぐらされていたんじゃないでしょうか。
貼り過ぎて8割方、途中で気づいてしまいました。
でも、読み返してみるとまだまだ気づいてない伏線が一杯あってやっぱり5割くらいでした。
ほとんど伏線になってますね、今回。
再読が楽しい楽しい。こりゃー感想どころじゃないぜってもんです。
正直、ちょっと詰め込み過ぎ感も否めませんが、同時に入間さんが書きたいことを思いっきり書いている感がばしばし伝わってきて、思わず笑顔になるのを止められませんでした。

それでは、そろそろ本編へ。

0『秘密基地創世記』

ぼっちの祈り、神に届け。

7670『いつか君との電気ロケット』

本棚にさり気無く『ぼくだけの星の歩き方』が置いてあってニヤリ。

見ることだけは片想いを司るなにかに許されている。

片想いのなんたるかが凝縮された一文。
好きな人に会う為に、嫌いな甘いものを毎日食べに通う僕。
友達はいなくても、想いを寄せる相手がいるということは大きな救いになります。
例え片想いでも、好きな人がいるってとっても素敵なことなんじゃないかな。
ようするに、愛は偉大。

合宿は完全に実体験なんだろうなぁというくらい、胸が引き絞られる思いで読み進めるのが苦しかったです。
とにかく痛々しくて、両足がつったあたりで思わず涙。
すっげぇ、切ねぇ……
ここまでありありと見てきたように書かれるといるまんの学生時代が偲ばれます。
ブルーシートも飛ぶよそりゃ、押さえとけないよ。
海藻を握りしめてる笹島にも泣きそうになりました。

胡散臭さと得体の知れなさの入り混じった保険医が良い味出してます。
結局性別は分からず仕舞いですが、最後の章で田才さんと一緒に“二人のオッサン”と描写されているので男っぽいですね。
でも、口紅塗ってるから……深く考えないことにします。

謎に包まれた保険医からこれまた謎に包まれた鍵を渡される僕。
こういう展開っていいですよね。
謎の人物から物語の鍵となる(この場合文字通り鍵ですね)ものを託される、みたいな。
新たな物語の始まりを感じさせます。

今回、ちらほら矛盾点があってその中の一つとして、携帯電話で時間を一度確かめる描写があった後、携帯を持っていないと書かれていました。
うっかりミスかな?

この章に限らずこの小説は友達論というのかぼっちの人生観というのか、いるまんの観察眼の切り口が垣間見える考察めいたものが要所要所に挟まれていますが、『失敗』についての捉え方がとても綺麗で澄んでいます。
自分含め誰を責めるでもなく、結果を結果として受け止める。
悲観さの無い、ある意味ドライな感受。

野菜で描かれた人間の顔っていうもんだから、笹島の顔が電春男女⑥の著者近影の父間画伯作・チャイチャイピーでしか脳内再生されなくなっちゃったじゃないですか。
しかも、その後レンコンレンコン言うもんだからますますお化けみたいになってって、本当にレンコンオバケの様相を呈してましたよ。
だけど、不思議とどこか憎めないんですけどね。
笹島の喋り方が幻聴にしてはやけにはっきりと聞こえてきました。
ばーっと自分の言いたいことだけ捲し立てる、早口でしかも区切らないから聴き取りづらいっていう、典型パターンでしょうね。
っていうか笹島、豆のこと好き過ぎだろってくらい本当大好きだなー。
好きな人の気を引きたいが為に意地悪しちゃう感がもう、隠しようもないくらい溢れてきますもん。

喉パンチ。
こっからがいるまんの真骨頂。
満身創痍で想い人に臨むってシチュエーション、好きですよね。
好きというか、手癖でついそうなっちゃうんだろうなぁって思ってもいますけど。
その前にちょっと話戻るし、関係ないけど、何故こんにゃく丸のみしようとしたし豆っち。
閑話休題。

やっぱり人間、いざとなったときに場所がないと行動に出ることができない。
『挑戦』だけでなく『再挑戦』が許されるからこそ、思い切りよく生きられるのだ。

そうだー、いけーミスタービーンズ!

まだ触れてませんでしたが、中村さんですよ中村さん。
非常に魅力的な人物です。
キャラクターももちろんのこと、白衣の女性ってなんかイイよね。
ちょっとずれた感性をお持ちのところとか、秘密基地に食いついてくるところとか、真剣に体型維持の秘密があると思ってるところとか!

「片想いを他の人に解決なんかして欲しくないです」

良く言った!良く言ったぞミスタービーンズ!一人なのにビーンズ!
いや、それだけです。

特設コーナーが作られてる作家って誰でしょうね?
ぱっと思いつくのは甲斐抄子ですけど、バカ全裸の彼だったらいいなぁって思いました、まる。

気の効いた返答を思索して、思索し過ぎてタイミングを逸して、無言の反応になっちゃうことなんて日常茶飯事です。分かり過ぎて困った。

『たち』。
その二文字ががフラれることよりもキツイ。怖い。
これぞ真理。
ぼっちの真理。
核心ですね。ぐへぇ。

中村さんの質問が致命傷過ぎます。
ぐりぐりライフを削ってきますよね。
こういう悪気のない言葉の暴力が一番堪えます。
悪意でこちらを陥れようとしてくるわけでもなく、純粋に尋ねてこられるわけですから、対処の仕様がありません。
え、自分ですか?
いやそれは、友達は多い方、じゃない、かなぁ。少ない、かも、その……
うん。少ないです。
って自分の話はどーでもよろしい。

秘密基地での友達会議。
この痛々しさには一周回って笑ってしまいましたが、「友達ってなんだろう」この疑問については一度は誰もが考えたことがあるんじゃないでしょうか。
本書はこれについて色んな考えを提示してみせていますね。
うんうん、と共感することもあれば、なるほどーと納得させられたり、いやそれはどうだろうか、と相容れないものもちらほら。

笹島の告白を袖にする中村さん、相変わらず素でえぐい。
もう一声てあんた。
さっきも言ったけど、笹島、豆くんのことどんだけ好きなんだよ。
本人たちに言ったら否定されるんだろうけどさ、それって友達って呼んでも良いじゃないかな。
そんな言葉でカテゴリする必要もないんだけども、確かな“繋がり”だよ、それは。
不器用なんだよね、得てして。

折り鶴アタック!!
改まって友達告白というのはう゛ぅ゛~こっぱずかしいっちゃ!!
「僕の闘いはこれからだ」なラストがとても素敵です。

闘うべき『敵』は『前向きさ』。
人によって向いてる方向は違っていて。
幸せの形も十人十色。
やっぱり、いるまんはいいなぁ……うんうん

0『秘密基地創世記 Ⅰ』

墓場の中心で糞を叫んだぼっち。

8766『朝と夜のオセロ』

初読時、悔しながら僕=森川豆はわかりませんでした。
というのも番号順で前にされたとあったので森川・マ行、違うなと判断したのと、順と同じ学年だと思い込んでしまったのが原因です。
この時、豆はもう四年生だったんですよね。してやられたわ!空豆め!
でも、読み返したら、甘いもの苦手なんだって言ってたり、ちゃんと分かるようになってんじゃないか!空豆め!

この章の主人公、羽生田順。
過ごしやすい生き方を選んできたら独りになっていた。
これには少し思うところがあったり。
妥協出来るようになったもんなぁ……なんて。

順が森川と言いかけて失敗しましたけど、この友達なのかどうかわからない曖昧で微妙な関係の相手を呼ぶ時ってすごく困ります。
自分はその時々で一人称でもすごく悩むんですけど、相手の呼び方でもすごく悩んだりして、「呼び捨てがいいのかそれともやっぱ“さん”は付けるべきか」と考え始めると際限ないので、意識して名前を呼ばないでも良い言いまわしを頭の中で組み立てたりしています。

二人の弾まない会話、豆の菓子パン、とりあえずオセロ、これらのやり取りもかなりリアルに描かれてますね。
ここでポロリがあるわけですけど、野郎の、それも真っ黒な乳首なんて見たかねぇんだよ!ってかチラ見すんな豆!

全裸バカのバカが経営学科の伝説にっ!

これまた核心っぽいセリフ。

「僕やきみのように独りぼっちになる心は寛容じゃないんだ、きっと。狭いから他人の指紋や荷物を置くのを嫌う。結果、相手の一部が住み着かない。だから、誰もそばにいない」

なんとなく、いるまんの心情が零れ落ちてる気がしました。
我が強いと人間付き合いは大変ですよね。
でも、そういう人って魅力的に映ったりもして。

友達の口頭確認の是非について、語った過去があります。
自然にそうなっているもの、なんだと思いますけど、一度意識して考えてみると堂々巡りが始まって気づけば朝がやってきます。
やっぱり相手の気持ちはどうしたって想像するしかないわけですし。
ともだちってやつぁ、むずかしいぜ。

初めて出来た友達というものに戸惑い、勝手に一人で振り回される順が可愛いったらありゃしない。
デートに誘って緊張して、初めての待ち合わせを前に不眠に陥り、待ち人を待ち焦がれたり。
お前は初々しい中学生カップルの片割れか!って突っ込みたくなること必至のドキドキハラハラ感。
で、二人並んで座るも授業は黙して受けると。
これぞぼっちの鏡ですね。いやそんな鏡ないけど。
昼を一緒に食べに行くのはとっても友達っぽいぞ。ってか友達だぞ。
「注いできてやるよ」とか最高に友達っぽい。
二人並んで歩いてることを嬉しがってる順が可愛い。

田才さんには次の章で触れるとして、この時メールしてますねちゃんと。
読み返してて気づきました。

友達(予定)が出来て、それに伴う初めての嫉妬に戸惑うジュンジュン。
ほんっと可愛いですね(他人事だから言える)

笹島再び。
気に言ったぼっちを見つけたら全力で行くってそれはもう告白と捉えてもいいのかな?
順と笹島は確かに似たもの同士ですな。
だって、二人とも豆大好きだもん。
だから同族嫌悪とかじゃなくってただ単純に恋敵だから嫌いなんだよ、お互いさ。罪な豆。

中村さんはこの時参加した肝試しで金庫の鍵を無くしたんでしょうか?
音石の隣が中村の墓でしたし。

姿を現さなくなった豆への憤り、そして焦燥感に居ても立ってもいられなくなり、とにかく走り回る順を見ているとこっちまでハラハラ落ち着かなくなってきます。
明日が来ない。
その恐怖に追い立てられるように走って、駆けて、考えて、戸惑って。
そして、夜が来て。

まさかの土日オチ。
いやー、この落とし方は上手いです。
独りで勝手に空回って恥ずかしいことこの上ない。
でも、それ以上に、順の安堵がひしひしと伝わってきて、目の前で彼が笑顔になる様子をスローで見ているような、そんな感覚を味わえました。

ここから引用祭りになってしまいますけど、良かったのだからしょうがない。

「そう。夜が来ることも、朝を迎えることも両方楽しめるやつになるのが俺の目標だよ」

良いなぁ、このセリフ。
この出会いがあったからこその、友達が生んだ道標。
自分もそうなれたらいいなって、そう思います。

俺たちは、常にメッセージを発信している。下らない行動、奇をてらうような発言、自分だけの特別でしかない仕草。その中に真摯に、どうしても伝わって欲しいメッセージを込めている。
それに気づいてくれなんて言われたって、他人は『無茶言うな』としか返せない。分かる、それは痛いほど分かる、けど。俺たちは、こういう伝え方しか選べない。
そんなやりとりの中でもし親しい間柄の人間が生れたのなら。
それこそ、奇跡のようなものなんだろう。

感銘を受けたっていうのかな?
自分が思っていて言葉に出来なかったものをこうして表現してもらって、喉の奥に引っかかっていたしこりが取れてすっきりしたとでも言うんでしょうか。上手くコメント出来ない自分が歯痒いです。

酸っぱくて、甘みが足りなくて、奇跡というには少々生々しくて。
だけど奇跡のように、綺麗に完結していない。
俺たちの未成熟さは、ここからだ。

このラスト好き。大好き。大好きです。

0『秘密基地創世記ⅠⅠ』

ぼっちも奮えりゃ坂上る。

9861『不正恋愛譚』

個人的にはこの話が一番、共感しやすかったです。
うんうん言いながら読んでました。

バイトの先輩は豆ですね。
そりゃあ「メギャァァァァ」って聴こえたら視線も険しくなりますわな。
この娘も!?って思ったんでしょうねw

この女坊主がまさか中村さんだったとは露にも思いませんでした。
別に頭ツルツルなんか触りたくなりません。嘘だけど。思わずにやっとしちゃいますよね、こればっかりは。

死ねばいいのにこと田才。
なんか憎めない良いオッサンです。
メールとキャラが違い過ぎるのはなるほど確かに詐欺かもしれませんね。
鞠にとっては若気の至りなメールのやりとり、見てる分には微笑ましく思っちゃいますね。

独りで生きることが強いなんて思わないけど。独りで生きる為には、強くないといけない。

望んで独りで生きている人は強いと思います。
そして、誰かと繋がることは弱くなること。
だけど。
弱くなっても良い、そう思える相手と出会えることはとても素敵なこと。
弱くなることで手に入る強さもきっとあるから。
少しくらい、弱くなるのも悪くないんじゃないかな。

作中で鞠が聴いているのは『THE GARDEN OF EVERYTHING~電気ロケットに君を連れて~』という曲です。
善は急げと早速聴いてみたわけですけど、これがもう素晴らしい……
心地良過ぎて耳が幸せ……何を隠そう、この感想を書いている間もずっと繰り返し聴き入ってしまって、一向に筆が進まない状態だったりします。
歌詞も素晴らしいとのことなのでいくつか和訳されているサイトを覗いてみました。
その中でも個人的に一番好きな訳を御紹介。

父さんブログでもやっちゃおうかな The Garden of Everything ~電気ロケットに君をつれて~

『いつか君との電気ロケット』の意味がどれだけ考えても分からなかったのですが、この曲が元ネタだったんですね。
しかも、坂本真綾さんと菅野よう子さんとは……納得です。
いるまん、こんな素敵な曲を教えてくれてありがとう。
みーまー9や660²でも実際の楽曲をモチーフにしてましたけど、この路線、めちゃくちゃ良いと思います。
これからもどんどんやるといいんじゃないかな!

能動的に他人に従う。
これに才能が加わったなら、確かに末恐ろしい天才ですね。

自分の名字が刻まれた墓石を探す肝試しっていうのは電マガのあとがきがわりに……であったやつですね。
ちゃんと書いてくれて嬉しいです。
今度肝試しとか苦手だけど探しに行ってこようかな。独りで……やっぱ無理。怖い。

白衣もカッコイイからという理由で着ていましたが、ツルツルも趣味とは……中村さんは形から入る派なんでしょうか?
でも、女性で頭まで丸めるってのはかなりの信念だと思います。
やっぱ中村さん、魅力的な人物ですな。
行動が奇天烈なところ含め。
他の章でもそうですが、ぼっちたちの核心を突いて色々と考えさせる、そういう立ち位置に配されていますね彼女は。
なんで気づかなかったのか分からなくなるくらい中村さん度がぶれません。

うにゃーこのメールのやりとりはなんていうか、こう、お花畑ですな!
他人にメール見られるのって超絶に恥ずかしいことなのかも!と今更ながら思いました。

メギャァァァァの第一声が田才の声真似だったり、『音石』の墓石の近くで金属を踏んだような音→金庫の鍵だったり、本当に伏線のオンパレードや!!
この状況で助けられたらきゅんっときちゃいますよね、仕方ない。

他人に興味を持たず、独りぼっちで生きていくと決めた。
けど。
そんな決意はあっさりと打ち砕かれてしまって。
でも。
贅沢にも選択肢が残されていて。
理想とは随分かけ離れてはいるけれど。
それで前に進めるのなら。
行き着く『居場所』はそこしかなくて。
順風満帆とはいかなくとも。
とりあえず、帆を張って海に出ようか。

人為的な『奇跡』だったとしても、『運命』はきっとあるんじゃないかな。
そんなことを思いました。

0『秘密基地創世記ⅠⅠⅠ』

ぼっちとぼっちとぼっちと。

10957『逆フライング』

読み終わった後に装丁を見返してみて、小粋な演出に二ヤリとしました。
この間の記事でも言っていましたが、表紙で独りだけ切れている戸井剛。
そういうことだったんですね、芸が細かいw
影が薄い彼の特等席ではありますけど……

構ってちゃんとは対局に位置する他人無関心人間にはこの章が一番共感出来ませんでした。
あーこういうぼっちもいるのかーみたいな。
確かに、ちらほら観察される気もしますが。

そうだ、大学やめよう。

これは思う。しょっちゅう考える。
理由は剛の言う通り。でも結局やめない理由もその通り。
ちゃんと目的を持ってないと大学ほどつまらないものもありません。

閑話休題。

相変わらず、中村さんはズバッと言うなぁ。
これが彼女の魅力の一つであることは間違いないですけどね。
自分は直接的な物言いする人、好きです。

彼女の友達論は非常に興味深かったです。

人は自己愛しか上手く成り立たない生き物です。

その通りだ!と手放しで賛同する気はありませんが、少なからず核心をついている気がします。
自分は自分大好き人間なんですけど(いきなり何を言い出す)、だからこそ、一理あるなぁと思ったり。

君はそう きっとそう 「自分より好きな人がいる」自分が好きなの
今は 言えるよ 「自分より好きな君がいる」 今の僕が好き

↑はある曲の歌詞で、これでもかというくらいにぐさぐさ刺さって、徹底的打ちのめされた思い出のある曲です。
当時、自分にもこんな風に想える相手がいつか出来るかなぁ……と感慨に耽ったものですが、その念願は叶いました。
自分より好きないるまんがいる、今の自分が大好きです
お後がよろしいようで。

閑話休題。

隣のベンチに座って、すぐ立ちさった男は順ですね。
なんか発表して褒められたってことですけど、一体なんなんでしょう。
オセロに関する何か?なわきゃーないか。

教授、じゃない臨時講師の柔らかい話し方がいいです。
なんだろう、雰囲気がすごくいい。うん、いい。
大人になってることになんだかとても安心してしまいました。
でも、やっぱり豆の面影が残っているのがなんとも上手いなぁと。

そうだ、秘密基地へ行こう。

毎回、同じことしか言えないんですけど、いるまんの〆方が大好きです。

0『秘密基地創世記ⅠⅠⅠⅠ』

ぼっちの楽園。

12053『清き湖底に住みつく者たち』

ぼっちじゃない人間から見たぼっち観、とでもいうんでしょうか。
自分で壁を作っている、ってのは本当そうだよなぁと。
他人のことを意識云々も含めて。

B★SKの青兄と三白娘がちらっと出てきましたね。
一年時で同じ講義に出席していることからおそらく同系列と考えられます。
ってか、三白娘ってそんなに目つき悪いんですね。
でも、入間作品全ヒロイン中屈指の可愛さな事実は揺るぎませんけどね。

というわけで何気に全編通して登場している『ジャック』こと森川教授。
そう言えば、なんでジャックなん?と読み終ってから改めて考え直してみて「ああ、『ジャックと豆の木』ね」と納得。
まぁ、中村さんも全編登場してますけどね。あと、田才も。ケイも。

この友達との会話も妙にリアリティがあります。
『ぼっちーズ』を読んでいて度々思ったのが、いるまんは一体どんな学校生活を送っていたのかということ。
ぼっちの心理描写も去ることながら、非ぼっちの描写も真に迫るものがあって、想像だけで書いているとしたら、凄まじいなと。
実体験や過去の経験を基にはしているんでしょうけど、それにしても良くここまで書けるものだと感心する他ありません。
アンテナの感度が尋常じゃないですね。

先に行くよ。
この一言が、この空気の中で許されればどんなに楽なことか。

うわぁぁぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
ってなった。これはやばい。やばすぎる。特にやばい。
いるまん、絶対経験があると見た!
いやだって、これは、ねぇ?(←支離滅裂)

表紙絵で可愛かった吉田さんでしたが、私の目に狂いはなかったようで作中でも遺憾なくその可愛さを発揮していました。
「短足で悪かったなっ」がやばい、可愛い。

あっきゅんを筆頭に、カモカモといいジャックといいその他入間作品の男性陣は驚くほど一途ですよね。
“恋は盲目”どころか“愛は失明”してます。
想い人が何しても魅力に変換してしまう呪いでもかけられているんでしょうか。
でも、こんな素敵な呪いだったら喜んでかけられたいな。
あ、もうかかってるかー(今更)

断じてストーカーではない。
何度その言葉を目にしたことか。
愛にストーカーは付きものなんですよね。
愛の逃避行ならぬ、愛の追尾行。
ストーカーは犯罪ですが、愛の観察日記は合法。嘘、かも?

これも読み返していて気づいたことなんですが、鴨の着信音の「だったん人の踊り」。
これは上でも言及した“THE GARDEN OF EVERYTHING~電気ロケットに君を連れて~”のベースとなった曲だそうで、こんなところにも絡めてあったんですね、わぁお!

大食い歴代成功者初代YASUO。笹島w
自棄になった勢いでローマ字で書いたんでしょうか。
なんだか微笑ましい。

友達がいないと不幸だ、なんてのは反吐が出る言い草です。
友達がいて幸せ、っていうのは別に良いと思いますけど、だからって逆が成立することにはならないです。
ここを読んでいて思い出した言葉があります。

子供に「友達は財産だよ」と教えると、「財産って何」と応える。そのとおり、財産なんて大したものではない。なんと下品な教訓だろう。大人は恥ずかしい。 (by 森博嗣)

そんな大人にはなりたくないものです。
でも、吉田さんも言っているように、正しい答えなんてあるのかなぁ……

冥王星Oネタが出てきてニヤリ。
世界観はどうなっているんでしょうね。
ってかそんなに歯が白いのか剛は。影は薄いのに。関係ないけど。

これもいつか錆びついて、良い思い出に変わりますように。

今日がいつか思い出になって、その時そこに笑顔があるなら、それに勝る素敵な人生もないかもしれません。

女の子のかわいいの基準は本当謎ですよね。
え、それってかわいいか?って思うことはしょっちゅうです。
あと、男の子は「かわいい」って言われると複雑な気持ちに陥るので、そこんとこよろしくお願いします。

12年越しの愛のメッセージ。
ロマンティックがとまらねぇぇぇぇえええええええ!!!!!!
カタルシス大爆発ぅぅぅぅぅぅうううううう!!!!!!!!!!!!
無性に盗んだバイクで走り出したくなりますな!!!

ここからの畳み掛けは圧巻の一言。

勢いに乗って告白、というかもうプロポーズやん!な音石くん。
おっしゃぁぁあああ成就したぁぁぁああああ!!!!!
ここで“ぼっちーズ”集結。

「「「「「「お前に秘密基地は、必要無い!」」」」」」

この展開にはやられましたね、完っ全にノックダウンされました。
だがしかし!全くその通りだ!
二人揃ってとりたまっぷるに弟子入りして来い!甘さが足りんわ!

初めの方で詰め込み過ぎかなって言いましたけど、今回の話は今までと違って『偶然』が積み重なって起きた奇跡ではなくて、人為的に作り出した『必然』の結果、つまりは『自作自演』なんですよね。
だからいいのです。全ていいのです。いいったらいいのです。
こんなに愉快で痛々しくて素敵な『独りぼっちたち』を見せられたら、羨ましくなっちゃいますね。
きっと、自分も汚染された湖でも生きていける魚でしょうから。
どっちが良くて、どっちが悪い、ということはないんでしょうけども。

森川豆と中村さんの甲子園編は、あの時の選択が功を奏した結果ですね。
十二年熟成させたからこその今があるわけで。
希望のあるラストは良いものです。

カモカモと吉田さんのラストもいいですね。
彼女(の髪)を支えて、歩幅を合わせて(短足で悪かったなっ)、二人の行く末に幸あれ。

彼らと『友達』になれない自分が、もどかしかった。

もうね、同じことしか言いませんけどね、このラストも素敵に素晴らしかったです。
自分なんかは読んでいて本当に羨ましくて、もどかしかったです。
この一文は音石くんの気持ちであると同時に、読者、ひいては著者の言葉でもあるんじゃないでしょうか。
なんて。

0『秘密基地創世記』

四年間で初の自己紹介から推測するとおそらく
中村景=ケイ
田才=ゲン
後輩=ブン
でしょう。

登場人物を纏めると
森川豆
羽生田順
蓮池鞠
田才
中村景
中村さん
戸井剛
笹島康夫
音石鴨
吉田さん
ブン(保険医・後輩)
というわけで今回は名前が漢字一文字縛りになってますね(但し、レンコンを除く)
閃かないが中~縛り、覆さないが~口縛りと縛りプレイが流行っているようです。
まぁ、縛りというよりは考えるのがめんどくさい、みたいな理由の方が大きそうですが。

僕=清掃員は結構すぐに気づいちゃいましたけど(あからさまに登場しすぎでしたし)、中村さんのお父さんだったのには気づきませんでした。
中村さんの年齢を考えると25の時の子供になりますから、卒業から三年以内に結婚したことになるわけで、随分早くにささやかな幸せを手に入れたんですね。
流石、初代隊長だけのことはあります。

この小説では終始「友達とは何か」について語られているわけですが、その一つの結論として自分が一番いいなぁと思ったのがこれです。

自分の思ったことが、世界に通じる。伝わる。凄く、爽快だ。
そういうことが多く起こりうる相手を友達と、人間は呼ぶのかな。

素敵な解釈だなって。

手応えのない毎日を送りながらも、僕は手を左右に振ることを止めない。いつか、触れたものを抱きしめて、離さないでいられる日がやってくるから。

自分も、そんな日を目指して、やっていこうと思います。





と、いうわけでですね、かな~り長々と書き連ねてまいりましたが、要するに、お腹一杯満足幸せってことが言いたかったわけです。
やっぱりいるまん好き好き大好き超××してます。

それから、今までと目触り(目障り違うよ!手触り的なあれだよ!)が違う感じを受けました。
すっかり一般小説びてきて、直木賞や本屋大賞も射程範囲内だなと。
でもやっぱりいるまんはいるまんなんですけどね。

本書は『友達』について考えると同時に、『居場所』を見つける物語でもあるんじゃないかと思います。
自分がいられる、いていい、いたいと思える、そんな自分の『居場所』を求めて、探して、見つけていく。
向いてる方向は違っても、不完全な独りぼっちたちが不器用なりに前へ前へと進んでいく物語。
この『居場所』をいるまんは“THE GARDEN OF EVERYTHING”に見立てているのかも、なんて深読みしてみたり。

人が生きる理由は、『ここ』にいる為なのだから。

鞠の章のこの一文がとっても象徴的。

そして、保険医が何度も口にするように『闘い』の物語でもあります。

闘わなければ、生き残れない。
敵は果てしなく大きく漠然としている。
大切なことは勝つことではなく、闘い続けること。
闘って、闘って、闘って、戦い抜くこと。
そうして、闘い疲れたら『秘密基地』で休めばいい。
ゆっくりと休んだなら、また闘って。
どこかで誰かと繋がれる『いつか』を目指して。
1+1で2にはなれなくても。
11になれる、そんな日が来ると信じて。




あとがき

通っていたら自分が大喜びしましたよ、『多重人格大抵サイトウ』。
いるまんの本格?SF小説読んでみたいです。

“それなりに”ってどれくらい売れたんでしょうか?
帯に『関連書籍累計190万部』とありましたけど、200万はいってると思ってたんだけどなぁ。
みーまーが100万部で電春男女が60万部ということはその他で30万部。
MW文庫の4冊で25万部くらいとして、5万部かな?超適当だけど。
それはさておき、『ぼっちーズ』も売れたらまたハードカバーフラグですね。
売れるといいなぁ、ぼっちーズ。うん、売れろ。
やっぱり岐阜からだと片道二時間かかるんですね。
四年間もよく通えたなぁとこんなところでもまたリスペクトです。
その寝ぼけた対応にも大人な対応で返したと思われるいるまんは偉い。
いるまんは胡散臭い若造なんかじゃありません。
ってかこの時から和装だったのだろうか……?
もしそうだったとしたら、色んな意味でカッコ良いな。

某所ってどこですかw
まー確かに書道家というと和装のイメージがありますね。

父間さん!
いじめられてたり悩みがあるなら、息子さんに相談してください。
父間さんに似て頼もしく育った人間さんがきっと力になってくれます!多分。

月刊ぺースをして“なかなかに”と言わしめますか。
それでこそ、私の認めた男に相応しい(何様)
来年もこの調子で頑張ってくれたら、自分も頑張れます。
これからも一層のご活躍を期待しております。

さしあたって、とりあえず、
お友達から、始めませんか?

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Comments

お久しぶりです。
あーさんの弟子っていつか言った気がするのにまたししょーを増やしてしまった変態ちゃんです。(ちなみに第二の師匠は首りんです)

ぼっちーズはホント品薄ですよね~
下町都心部なのに2件くらい本屋を探してなかった(あとがきだけでも読みたかったので。。。なんて言っても、どうせ買うけど)

なので、あーさんのIのある感想はあえてみませんでした~。

花の19歳になりたいでも大供にもなりたい矛盾魔変態ちゃんでした、また来ます~。

ps大供で19歳ってありですかね?

Posted at 2010.11.28 (17:50) by 変態 (URL) | [編集]
Re: 変態さん
お久しぶりです。
どんどん増やせば良いと思います。
師に仰ぐ人は多いに越したことはなくもないですけど、多くても良い気がします。
かくいう自分も片手に収まるくらいには師がいます。

そうですか?
自分の場合は発売日前に買おうとしたから大変でしたけど、発売日以降はどの書店でも見かけましたよ。
是非、買って読んでみてください。

ぼっちーズを読んで、気が向いた時にでも読んでみてください~。

別にそんなに矛盾してない気もしますけどね、お待ちしてます~。

p.s.全然アリだと思います。なろうと思えばなれますよ、きっと。
Posted at 2010.11.28 (18:56) by 天野寂 (URL) | [編集]
あとがきの人間を普通に(ひとま)と読んでしまい、入間さんの頭の中に七人の小人が!? どんなパラダイスだ。むしろ居座りたいと思った半熟です。
こちらではお久し振りですかね。


先ほどぼっちーズ読み終わりました。
さすが入間さん、最高の一言につきますね。
もしかしてこのキャラがあのキャラだったりするのかなと予想しながら読んでました。
天野さんの記事を読んで新しい発見もあったのでまた読み返さないとですね。
まだまだ気づいていない所がありそうです。

しかしこれだけの登場人物をよく描写できるなぁと入間さんには感心しっぱなしです。
頭の中がどうなっているのか一度覗いてみたいですよ。

ぼっちーズが売れたらまたハードカバーで出してくれるんですかね。
これは読書用・保存用・配布用として3冊ずつ買って貢献しろってことですか。
またハードカバーを出してくれるなら2冊でも3冊でも買いますよ!
と勢いで言ってしまいましたがそんなお金に余裕がありません、ごめんなさい。


読み終わった直後だからか変なテンションで申し訳ないです。

素敵な感想をどうもありがとうございました。
それでは。
Posted at 2010.11.29 (23:45) by (URL) | [編集]
Re:半熟タマゴさん
頂いたコメントを読み、「何故あのとき誤読しなかったのか……」と本気で後悔し、半熟さんいいなーいいなーうらやましいなーと思った天野です。
そうですね、お久しぶりです。

期待を裏切らない、否、良い意味で裏切ってくれますよね入間さんは。
ほんっとーに最高でした。入間成分満タンです。
貼り巡らされた伏線がちらちら目の端に映るので、色々と予想しながら読んじゃいますよね。
他のもそうですけど、今回は特に再読がすごく楽しいですよ。
初読時は何でもなく読み進めた箇所が結構大きな伏線だったりして、再発見祭り間違いなしです。

それこそ、小人になって入間さんの頭の中へアドベンチャーしてみたいですね。
まずはメンバーを七人集めることから始めるとしましょうか。

そう、期待しちゃいますよね。
一人で何冊も買うのはなんか違うよなって思うので、やっぱりたくさんの人に買ってもらって、その結果、またハードカバーが出たら嬉しいですね。
現実問題、財政難でもありますし……(切実)
まぁ、とにかく売れてくれぇぇぇええええ!!!!!!!!!ってことですYO!

全然問題ありませんよ。
ってかむしろもっとはっちゃけてもらって構いませんよ!

こちらこそ、コメント頂けて嬉しゅうございます。
それでは。
Posted at 2010.11.30 (16:00) by 天野寂 (URL) | [編集]
ぼちぼちぼっチーズの感想を書こうと思い立って、果たしてどんなことを書こうかと悩んでいる私ですどうも。

今回は完全に打ちのめされちゃいました。
群像劇だってことは前もって予想してたので良いとして、「いるまんの群像劇だから伏線見落とさないようにしないと」と意気込んで読み始めたのに、明らかに伏線だと分かってもその線がどこに行き着くのかを見据えることができませんでした。これはいるまん作品史上ではちょっとした初体験でした。

もうね、ラストの種明かしで驚きが止まらなくて、「うそうそうそー!」と何度も読み返しちゃいましたよ。
分かるところは分かるんですが、時間を越えてだれがどんな立場になったのかを察するのが難しかったです。特に豆と中村さん。
中村さんは曲者すぎる! 天野寂さんの言うとおり、中村さんしかあり得んだろー!なのに上手くはぐらかされているというか。中村さん、マジ中村さん。

個人的に羽生田と音石くんの話が特に好きでした。
正直なところ私は友達で困ったことはほとんどないんですが、大学生になってからは友達の意義についてよく考えるようになりました。おかげで、仲良しこよしはやめて、今となっては深く狭い限られた人間関係しか築いてません。
つい最近にも、友達絡みの人間関係で考える出来事がありまして、私にとってぼっちーズはタイムリーな作品でしたね。
それで羽生田と音石くんの話ですが。
ぼっちではないけど友達の存在に思うところがある音石くんの境遇が今の自分の重なった見えたんですよね。
それと、もし自分がぼっちだったらこんな風だったんじゃないかなーと予想できる、という意味合いで羽生田の心情に酷く共感できました。

今回はなにか読み応えが今までと違いましたよね。ハードカバーがハードカバーらしくなってるなんて意味の分からない感想を抱いてみたり。
それでも伝えたいことを自分らしく伝えるいるまんは、やっぱりいるまんでしたけど。
群像劇の様相も目新しさを感じました。
でも今回のようなオチのつけ方はすごく好きです。
偶然じゃなくて、作為的な意志が組み込まれた自作自演だからかそ生まれたぼっちたちの集い。奇跡なんて大層なものは一切ありませんでしたが、馴染めなくとも、1+1が2になれなくとも、和気あいあいとできるぼっちたちの背中模様が本当に羨ましく映りました。

素晴らしい感想でした。ご馳走様でした。
Posted at 2010.12.01 (02:51) by つかボン (URL) | [編集]
Re:つかボンさん
『ぼちぼちぼっちーズ』←この言いまわしが気に入っちゃった天野ですどうも。

今回はいつにも増して伏線の張り巡らし方が尋常じゃなかったですよね。
ラストの怒涛のネタばらしにはやられました。
ほとんど見抜いたつもりで読んだ気になっていた自分の自惚れがどうしようもありませんでした。
でも、初体験ってわけではありませんね。
ぶっちゃけ、こういうのは騙されたもの勝ちなところありますから。

豆と中村さんのカラクリにはほんとびっくりしました。
豆に関してはバイトの先輩のところなんかは気にも留めていませんでしたし、女坊主中村さんにはずっぽり度肝抜かれました。
そんなわきゃーねーだろーと読み返してみるとどう考えても中村さんで、してやられたー完敗だーいるまんすげーと諸手を挙げて大絶賛の嵐でした。

正直、『友達いない歴18年』とかここまで徹底的にぼっちな人はそうそういないだろう気がするんですけど、描写があまりにもリアル過ぎて実在する人物の体験談を聞いているような感覚に陥りました。
音石くんのパートでの要所要所における共感具合がすごかったです。
友達といて、なにが楽しいのか。
それを説明できない限り、望むことはなにも分かっていけない気がした。

とても考えさせられる一文でした。
ぼっちタイプ(そんなものありません)で言うと、つかボンさんは羽生田タイプですかなるほど。
卒塔婆が似合いそうですもんね(褒めてます)
ちなみに自分のぼっちタイプは蓮池タイプです。厳密にはちょっと違いますが、この中だったら一番近い気がしてます。

つかボンさんもそう思われましたか。違いましたよね。
意味分かりますよ、実際その通り、より一般小説寄りになっていると思いました。
ですねー、やっぱどこまでもいるまんらしさの溢れる物語、でした。
心地よい余韻を残す、暖かいラストですよね。
またここから新たな物語がスタートしていくような。
自分も大好きです。
今までの作品では『偶然が生んだ奇跡』をテーマにしていたのに対して、今回は最初から最後までぼっちたちがぼっちたちの手で作り上げた晴れ舞台になっていて、「いるまん、また新しい扉開いちまったなー」と今後への期待と共に嬉しく思いました。
彼らと『友達』になれない自分が本当にもどかしいです。

ありがとうございます。
つかボンさんの感想も楽しみにしてます。
Posted at 2010.12.02 (11:22) by 天野寂 (URL) | [編集]
六百六十円の事情を読んでから、絵も著者も同じだと思い、目を付けて購入した新参者です。

ぼっちーズを読んでいて、考えて読まないので「今の部所はどういうこと??」と思いながら読んでいます。

そこで考察サイトを探していてこちらに出会いました。

感想を読んでいて、「あぁ!そういうことか!!!」と思うくらいわかりやすく書かれていて参考になりました。

ありがとうございました。
Posted at 2011.02.08 (19:14) by 危ない!大車輪キック (URL) | [編集]
Re:危ない!大車輪キックさん
初めまして、コメントありがとうございます。


おおー初入間作品が六百六十円の事情ですかー、美味しいですよねーカツ丼。

ぼっちーズはたくさん伏線が張り巡らされてますから、一読後、色々と注意しながらの再読がすごく面白いです。

自分は読んだ人に楽しんで貰えるような感想を意識しているのですが、そういった形でお役に立てるのも嬉しいです。

本書が気に入ったのでしたら、これを機に他の作品にも手を出してみるといいかもしれません。
その二作品をお読みになったのなら『僕の小規模な奇跡』や『バカが全裸でやってくる』を個人的にはオススメします。

それでは。
Posted at 2011.02.09 (02:46) by 天野寂 (URL) | [編集]
管理人のみ閲覧できます
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Posted at 2012.12.11 (23:54) by () | [編集]
Re: みーこさん
はじめまして、コメントありがとうございます。

お褒めいただき光栄です!
この感想は自分でも思い入れがあったりするのでとっっっても嬉しいです!
笑いはもちろん、心を抉るような描写に突き刺されまくった1冊でした。

ぼっちーズで感想文書くのですか!? それは素晴らしいですね!
どうぞ参考にしてください。
バカ全裸的な展開に期待します!(未読でしたらすみません
Posted at 2012.12.13 (03:02) by 天野寂 (URL) | [編集]
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