『シーウォーカー』一章『出会い』 感想

入間人間公式サイトWEB小説『シーウォーカー』(著/入間父 イラスト/入間父)一章『出会い』の感想です。
息子のネームバリューを有効利用し、ついに小説家デビューを果たした入間父こと父間さん。
注釈を読まずに「ま~た、父間さんがイラスト描いているよ」と勘違いしていたら、小説自体も父間さんの書いたものだったの巻。
以下、どういう経緯で掲載されることになったのかの妄想の巻。

「人間、ちょっといいか」
「何?」
「父さん、小説書いてみたんだがちょっと読んでみてくれないか」
「………………」
「これなんだが」
父間さんから渡された原稿に目を通すいるまん。
「…………………………………」
読んでいるところをじっと見つめられて読み辛いことこの上ないいるまん。
「……………………………………………………」
読み終えたいるまん。
「どうだった?」
「……まぁ、いいんじゃない?」
「そ、そうか! 面白いか!」
「……うん」
「そ、それでだな、お前に頼みがあるんだが」
「え、……何?」
「これを担当さんに渡して、読んでもらってくれんか」
「…………………………………………………………」
「頼む! この通りだ!」
だが断るッ!!……わかったよ」
「ありがとよ、サンキュー! これで俺も小説家やな!」

みたいな。
父間さんが直接渡した可能性も高そうですが。
てか、いるまん自体そんなに担当さんと会ってるわけじゃないみたいなので、これはないかなーとは思ってはいるんですけど。
持つべきものは良き息子。
ちゃっかり『入間父文庫』ってなってるし。父間さんがどんな顔してるか見てみたいわマジで。

一枚目の右下の男(多分、アニイ?)がぱっと見、井上さんの絵に見えてドキッとしました。どことなく色気を感じます。
ペイントに見える涙のせいで、アニイがヒソカで脳内再生されて大変なことになったなんて誰にも言えない。

これまでの鎌倉云々はいるまんの取材も兼ねてるのかなー、次の作品で鎌倉が舞台になったりするのかもなーと思っていたんですが、ダディかよ!! 父間さんの取材かよ!!
びっくりですよんとにもう。
初めから取材のために行ったのか、旅行で気に入って題材にしたのか。
後者だとしたら、引っ越しはほぼ確定事項となりそうな予感。

ではそろそろ、本編の感想に入ります。
ところどころ年代を感じさせる文体で全体的に単調な印象を受けました。
漢字が多くて読みづらく、堅い文章になってしまっているので、漢字をもう少しひらくといいかと。
それだけで柔らかく読みやすくなると思います。
『ヒョッとして』とか『ズーと、ズーと』とか変わったところをカタカナにしてるのは面白かったです。
『ひょっとして』ではなく『ヒョッとして』だとひょっとこみたいな顔して言ってるみたいな印象になります。どんな状況だ。
このセンスは面白くてグーじゃないでしょうか。
でも、『ヒャー』はすっげー古いと思いました、まる。
そして、会話文。
ここが息子さんとの決定的な違いです。
とにかく、棒読み感がハンパない。
素人が二人、用意された台本を持ってセリフを読んでいるようにしか聞こえません。
いるまんも当初は会話文が少なく、試行錯誤したと仰っていましたが、そこはやっぱり親子なのかなぁと。
今では会話ラッシュを一つの武器にまで昇華させた息子さんのごとく、父君の今後の成長が楽しみな部分です。
結構頑張って今風にしようとしている感があってかわいいんですが、たまに「へへへ」とかめちゃくちゃ古いセンスが入っているのがこれまたかわいい。
伏線が露骨なのもかわいかったですね。主に自殺未遂の件あたり。
別に隠してるわけじゃないのかもしれませんが、なんかさらっと言おうとして逆に目立っちゃってる感がすごいです。
このオジサンはあれかな、アニイのお父さんか何かかな?
ずーっと父間さんはなにをしてらっしゃる方なのだろうと色々考えていて、第一候補が学校の先生だったんですが、これは司法書士の可能性が急浮上しましたね。
父間さんがモデルの飛騨牛も司法書士の資格を持ってましたし、その後の描写なんかからしてもありそうです。
いやしかしやっぱ学校の先生も捨てがたい。
入間校長がいる学校とかないんですか!
本編の感想と言いつつ、横道に逸れまくってますね(いつものことだけど)
アニイの仕事とお金に関する考えが一緒! 仕事なんてしたくないし、余分に働く暇があったら本読みたい。司法書士になろうかな……(安易ヤローの典型例)

地の文に漂う雰囲気にどことなくいるまんを想起させられました。
一括りつけるときに気持ち詩的な文章になるところとか。
あとは『見えないもの』の存在に対する考えというか『見えないもの』を捉える姿勢というか、そういうのが似ているなって。
親子だなぁって。

アニイの元ネタはあにーちゃんですね、わかります。

情景描写が細かいのですごく映像を浮かべやすいです。
相当しっかりとしていたのではないでしょうか。
足が擦り切れるくらい練り歩いたのか、もしくは鎌倉にいるときに書かれたのかもしれませんね。

どうしても比較ばかりになってしまいましたが、正直、これだけで感想を書くのは難しいところです。
一作目くらいは分けないで一気に読ませて欲しかったなぁ。
こうなったからには当然、二作目もありますよね?
というわけで、次回更新を楽しみにしてます。
一ヶ月後とか長いよー。

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