電波女と青春男 4 感想

感想の前に一つ。
やはり越前魔太郎の中の人の一人はいるまんで間違いなさそうです。
電撃の4月の新刊の『魔界探偵 冥王星O ウォーキングのW』を見てもらうと分かると思いますが、これってブリキさんですよね?
これだけイラストレーターさんの名前が無いところをみると、イラストも魔太郎さんが描いている設定ってことでしょうか。
舞城さんはご自身でイラストも描かれますし、それもかなりの腕前なので、そんな感じで魔太郎さんも倣っていくってこと、なのかな多分。
何はともあれ、楽しみがまた一つ増えました。喜ばしー。

電波女と青春男〈4〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈4〉 (電撃文庫)
(2010/03)
入間 人間

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エリオが電波を受信する前って、どんな感じだったんだろうなぁ、というお話。

電波女になる前のエリオは、それでも宇宙を追っかける少女だった。布団のかわりに、赤いランドセルを背負っていたんだってさ。
リューシさんと前川さんは、俺に出会う前に、なんと淡い初恋を経験しちゃったりしてた。その結末は、ほろ苦い青春の味……だったりするのかな、やっぱり(すごく気になるけど訊けないし)。
そして俺は、エリオと同居しているにもかかわらず、意を決してエロ本購入大作戦を決行して!?
うー、俺たちの恥ずかしい過去を綴った短編集登場、らしい。

んじゃんじゃ続きから、感想ですよよよ。

『家出基地』
雑誌掲載時『失恋女と家出少年』

これとあと二編は再読になるわけですが、また改めて読んで新しい発見があったりして楽しめました。
ラストのSF(少し不思議)風味な〆が良いです。いるまんの〆はホントはずれがないです。
でも、いるまんの書いた話の中では入り込みにくかったですね。リュウシさんとはあんま波長合わないのかも。
エコーズくんの「サービスでおねーさんの友達とかも助けるようにしちゃうよ」ってもしかしてヤシロのこときゃな?と再読による発見その①でした。
前回も思ったんですけどやっぱり最後の「ばいばい」って挿絵のリュウシさんがヘルメット被ってないのがモヤっとでした。脳内映像化読みの性です。
ふは、フレキシブルですなが口癖の子って、携帯電波のおかっぱちゃんのことなんだろーか気になる木。

『初恋を見下ろして』
雑誌掲載時『金髪女とチビ少年』

なんていうかちょっぴり切ないお話。
前川さんも切ないけど、吉野くんはもっと切ないんじゃないかと。
好きな子にいじわるしちゃうあれだとしても、今まで散々「チビ女、チビ女」とバカにしていた女の子が突然大きくなりだして、見上げるほどになっちゃたらそりゃもうどう接していいのかわからないですよね。
しかも最後、いきなり現れた前川さんにブチビチィですよ、涙目で留まった彼に拍手ですね。きっとあの後独り静かに枕を濡らしたんでしょう。
でも、ちっこい前川さんも見てみたいなぁ。吉野くんの後ろを金魚のフンする前川さんとか可愛過ぎて憤死するんじゃないんでしょうか。いえ、大きい前川さんも好きですよもちろん。
関係ないけど、自分も結構急激に身長が伸びたことがあって、かなりひどい成長痛を体験した過去があります。あれはマジ痛い。そして、どうしようもありません。普通に泣きます、声も無く。
前川さんの急激さだとどのくらいの激痛に襲われるのか、想像するのが恐ろしいです。ので、考えません。

そして、かぐや姫。良いキャラです。大好き。子供は身体、大人は頭脳。
まずなんといっても浴衣なのが良い。和服大好き。つかみどころのなさとか、何気に姉御なかっこ良さとか、また是非色んなところで出てきて欲しいですね。確かリュウシさんとも知り合いでしたよね。そこらへんの繋がりも気になるところ。
そしてそれ以上に気になるのが『六年前に田舎で起きた不思議な事件』。時系列的にはみーまー辺りの話になると思うんですが果たしてどんな事件だったのか。ちょー気になりまする。

そしてそして、トーエ再登場!!
これには初読当時、喜びにうち震えました、換気喚起、大歓喜!
トーエはみーまーサブヒロインの中では1,2位を争うくらい好きなキャラだったりします実は。
これを読んで、みーまーでの再登場はなくなっちゃった(少なくともあっきゅんとの再会は)わけなんですけど、それでも嬉しかったです。
なんだか前川さんも憧れる大人な女性になってたりして、挙句の果てには子供まで儲けていましたし。
その愛娘に『藍色の藍と書いて、らん』ってそーゆーのに弱いんでやめてくださいほんと。嘘です、是非是非もっとやっているまん。
やっぱりえせくんのこと好きだったんだなぁとか。まだ手紙の返事を待ち続けてるとか。うーん、やっぱりトーエック最高!
旦那さんは幸せ者だぁ、けど別に羨ましくなんかないぜコンチクショー。

『空への明日』

書き下ろしその①。
すごく読みたかったエリオ視点のお話。
結論、エリオのことが更に好きになりました。というかすごく身近に感じられました。
今回一番シンクロ率の高い一人称でした。
小学生時代の自分と似ているところがちらほらりで、かなーり普通なショーガクセーだったんじゃないかと思いました。
容姿や家庭の事情のことでいじわるされたり、それで喧嘩して怒られたり、休みの日には友達と遊んだり、ごくごく一般なリアルゴネンセーがそこにはいました。
あ、柏木みたいな子は嫌いじゃないです。別に好きでもないけど。

一言で言えば、『夢見る少女のフントーキ』かな。
頑張って使おうとするイングリッシュが混じるのがエリオ視点の好きなところの一つ。というかいるまんの似非英語が大好きなだけなんですけど。
あと、ひたすらお母さん大好きなところが超可愛い。お父さんは嫌われてるみたいでしたけど……エリオット……。
運動会でのあの展開は最高でしたね。
終り損ねた謎のおっさんもきっといつか終われるんじゃないかと、そんなことを思いました。

エリオにとってイトコは『お父さん』ないしは『お兄ちゃん』的ポジションなんですね。
今まで女々さんと二人きりだった『家族』に新たに加わった『家族』として、エリオにとってとても大事な存在。
恋愛感情とかはその内、芽生えるかもしれないし、芽生えないかもしれませんが、自分はこの距離間が好きなのでこのままがいいな。

んで!トーエ再び!なわけですよ!!
しかも今度はジョシコーセー!俄然イラストが見たくなりましたよ、出来ればセーラー服希望。そして、もちろん、左絵で。
娘の前には猫にまで『エセ』とかつけてたんですね。二人(一人と一匹)揃ってエセ藍だ!とそゆーことですか。ぐはっ、だ、だからそーゆーのやめれ。ごちそうさまでした!
何気に猫っぽいって評価は初めてじゃないでしょうか。虫であり猫であり。なんだか大変ですな、あっきゅんも。

次はチューガクセーエリオの話を所望致します。

『ぼくと彼女の月の距離』
雑誌掲載時『彼持ち少女と未青春男』

前に書いた感想があるのでそちらをお読みください。
でもやっぱりこの話が一番好きですね。
自分もこんな青春送ってみたかったなぁ、と少しだけ思います。
手を繋いで星空を見上げるシーンのイラストはマイベストオブブリキです。

『E.R.O』

書き下ろしその②。
あの状況になっても諦めずに勝利(という名のエロ本)を手にした真に漢を見ましたw
本屋で買うことへの拘りは分かるけど、二人にばれるかもしれないというリスクを考えれば、もうコンビニとかで妥協しても……とかは青春じゃねーとそーゆうことですか。
あと、養鶏場コンビ、キミタチなにしてるw
まさかキスババで言ってたエロ本云々がここで出てくるとは、もう繋がりまくりですな。
二人でエロ本買うとかどんなプレイですか、もうほんとこの変態カップルは。大好きだぞコノヤローwww
結局味わえたのはスリルだけで、エリオ帰宅によってお楽しみタイムは終了となってしまったわけですけど、これは次巻は女々さんエロ本発見フラグに違いありませんね。
どこにどう隠したところで見つかるのは自明の理。がんばれ、まこっちゃん!
いやーほんと平和だなー電春男女は。



なんていうか今回の短編集を一言で表すなら、『二人乗り』ですね。
リュウシさん&エコーズくん、前川さん&かぐや姫、エリオ&女々さん、二人乗りではないけどツーリング的な意味で二人乗りなにわち&星中。
青春に二人乗りは欠かせねーっちゅーわけですな、はい。
人生この方一度も二人乗りしたことのない自分は青春出来てねーってことなんですかね、ええ。
くすぐりったがりなので後ろに誰か乗せるのは絶対無理。
そして、人が運転してる自転車なんて怖くて絶対乗りたくない無理。
……二人乗りは犯罪なんだぞ、と負け惜しみぐらい言ってもいいですよね?


それではお待ちかね?あとがきについてのコーナー!
おおっ!自分も大好きです、デッドマンズQ。
はい、ジョジョで一番好きなのは吉良な天野寂です。
ライバル視しているのはダルビッシュ選手でしたか。それは手強い。
どうすれば勝利なんですかね?年俸とか?手強すぎるw

そしてドリーマーな父間さんw
大丈夫、自分が出しますよ。でもどこ宛に出せばいいんだろう?
まずは父間さんから攻略していこう、そうしよう。
あと、著者近影のトンボ。上手すぎますw細かいw

小説っぽいもの、その③について。
なんていうか、毎回、繋がってはいるんだけど主人公が代わっていく感じになってるんですね。まぁ、つまり群像劇みたいな。
でも、話自体は全然関係ない(とまではいかないにしろ)、一応独立した話になってるのでどこからでも読める風にはなっています。
てことは次はこの狂信女になるんでしょうか。エコさんパートみたくなりそうな予感がひしひし。
内容についてはコメントしにくいです、今回。
まぁ、なんだろう、後悔しない人なんていないってのが言いたかったんじゃ、ないですねうん。
今ちょっと眠いので、良いフレーズが浮かばないのです、と逃げに走ります。
あとがきに8ページも割くような作家ってもしかしているまんが初めてなんじゃないでしょうか。
そうやってこれからも時代を先取りしていってください。どこまでもお伴致します故。



とゆーわけで、毎度のことながら、満足満腹な一冊でした。

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