彼を虜にする12の陰謀 感想

入間さんのメディアワークス文庫10冊目となる『彼を虜にする12の陰謀』で虜にされた12の感想です。

彼を虜にする12の陰謀 (メディアワークス文庫 い 1-10)彼を虜にする12の陰謀 (メディアワークス文庫 い 1-10)
(2012/08/25)
入間 人間

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好きであることに気づいてもらえず、いつも奮闘するあなたに。

 絶対に『彼』に好きになってもらわないといけない。そのためには『彼』と一緒にどこかへ出かけたり遊んだりしないといけない。
 今年でわたしと彼は大学三年生。この一年をのんきに過ごしてしまったら、就職活動も控えて、顔を合わせる機会は激減するだろう。
 だからこの一年が、彼と暢気に過ごす最後の年と言っても良い。その一年の間に、わたしは『それ』を見つけさせたいと祈った。
 これは、優柔不断な大学生の『彼』と過ごす一年間の記録だ。必ず、一年の間に成し遂げなければ。
 彼を虜にする陰謀を。

ネタバレにはご注意を。
8月25日に同時発売された『彼女を好きになる12の方法』と対を成す、彼女視点からのお話。
例によって一月一章ごとに感想を綴っていきます。
ちなみに『彼女を好きになる12の方法』の感想はこちら

April 『恋愛祈願』

2年もずーっと一緒に行動してるのに恋愛っぽい雰囲気を欠片も感じさせない『彼』は相当なニブチンですね。
わたしがヤキモキするのもしょうがないと言えます。
わたしからの好意に微塵も気づいていないというのは鈍感の一段階上をいくレベル。
今年こそ。
大須観音で恋愛祈願。

May 『すき焼き大作戦』

住んでるとこ教えてもらってないのにたどり着けたわたしはエスパーなんですね、わかります。
深く考えると精神衛生上よろしくないことになりそうなので、エスパーということで納得しておこう。そうしよう。
彼の後をつけたりなんてしてないさ、きっと。ははは。

エビの件は彼とくっつくための作戦であると同時に感受性の高い女の子なのよアピールだったのか……
ラストチャンスイヤーだけあって果敢に勝負に出るわたし。ファイト!

キャバクラ云々でさりげなく彼の女性遍歴をチェック。
いや、よく考えるとさりげなくないな。脈絡ないし。

最後の一言は露骨に攻めたんですけどねぇ。
いかんせん、彼の鈍さには及ばず。
難攻不落な男である。

June 『青天の告白』

彼の行動は読めませんねwww
でも、わたしの気持ちに気づいたからではなさそうっていうのがなんとも彼クオリティ。

ストーカー男への嫌悪が露骨すぎる地の文怖い。

July 『きみに届け!』

変に意識されては困るので、実家暮らしであることを伏せていたというのにバレちゃいましたね。てへぺろ。

August 『こんなこともあろうかと(画策)』

手っ取り早く悩殺しようとプールに誘ったらまさかのビニールプールw
即座に気持ちを切り替えて順応するあたり、わたしの本気さが窺えます。
服を脱ぐ際にわざとおっぱいに引っかけて揺らすという上級テクまで披露してくださいました。ありがとうございます。

計画ではプールでバカップルよろしくキャッキャウフフするはずだったのに、自分一人じゃできないじゃん! と彼をそぉい! したのには爆笑しましたw
もう完全にバカップルだったけどね。

ストーカー男からダッシュで逃げながら、男を利用しようと企む彼女怖い。

September 『隔て絡める』

ストーカー男を理由に、一緒にいてもらうことになんなく成功するわたし。
漫画を音読することでさらに二人っきりの世界を演出するわたし。
彼に台詞を読ませるところまでは順調だったけど、またもや読めない発言に虚をつかれるわたし。
ま、結果オーライなわたし。

October 『歩道ジャック』

意図せぬ騎乗位プレイが功を奏し?、いい汗かいて良い雰囲気になって。
だんだんわたしのこと好きになってる! 好きになってるよ彼!
デートだよデート。この歩道はわれわれが乗っ取った!

November 『愛が消産』

まだ射止められてなかったー! わけわかんない計算してるしー!
来月とか長いんじゃー!
……手強い相手ですね。

December 『好きになってほしい人』

好きになろうとしてまだ好きになってないわけ?
わたしからもこんなにアプローチしてるのに?
なんでこんな人を好きなったのわたし?
……そういうところ含めて好きなんだけど。
みたいな。彼女かわええです、はい。

こうして。
ようやく。
2年越しの恋が実ったとさ。
めでたし、めでたし。

January 『とりこたつ』

知られざる闘いがあった。(BGM:地上の星)
決して譲れぬ想いがあった。
彼に忍び寄る魔の手。
ひた向きに、払った。
想いは、叶う。
そう、信じて。

天然たらし成分配合の彼氏を持つと苦労が絶えませんな。
好きにしなきゃいけないのに、逆にこっちがどんどん好きにさせられて。
これから先のことをなーんも考えてなさそうな彼の顔を見て、半ば呆れつつ半ば安心しつつ。
ますます彼を好きになる。

February 『いっひりーべでぃっひ』

苦労の甲斐あってかついに彼を虜にしたわたし。
まだまだもっと虜になってもらわないと困るのだけれど。
そして、彼の何倍も彼に虜にさせられてしまって困るのだけれど。

彼からの誓約書に舞い上がった勢いで告げちゃった『いっひりーべでぃっひ』!
うっきゃきゃきゃっきゃー!

March 『彼を虜にするXIIの』

計画通り(ニヤリ
ではなかったわけですけど、結果だけ見ればわたしの陰謀は見事、成功を収めたわけで。
これからもずっと一緒にいられると良いですね。

というわけで、なんぞ? と思われた方も多いかと思いますが、いつものごとく、いつものやつです。
この記事を書くきっかけを与えてくださった感想を紹介しておきます。

『彼女を好きになる12の方法』レビュー by久遠の都さん

自分で思いつけなかったのが悔しいですが、このホラー解釈には見事に納得させられてしまいました。
正直、彼女12を読んで薄味というか物足りなさを感じた方は多いのではないでしょうか?
自分もそのうちの一人なのですが、この感想に出会って認識を改めました。なるホラーと。
ただ、これが正解だなとは思うんですが、彼女は別に怖くないですし(なので上述してきたような感想)、彼女のはストーカーとは呼ばないのでは? と反論もあったりなかったり。
でも、たしかに表紙のピースサインはちょっと怖いかもしれません。
白ワンピース(ダブルミーニング)とか喜んでたあの日……

もちろん、彼女を怖いという意見も理解できます。
でも、こういう人っていっぱいいると思うんですよね。
というか、程度の差こそあれ、誰しも少なからず打算が働くものじゃないんでしょうか。
打算の欠片もない恋愛なんて成立するのかなぁ?
単に自分がこうやって色々考えてる人が好きなだけかも知れませんけど。

「好きになりたい男」を外部から孤立させて思考を奪い・・・
そして「彼女」は「好きになりたい男」の一生を手に入れて話しは終わる。

この部分は少々言い過ぎに思います。
思考を狭めてはいるかもですが、奪ってはいませんし、一生を手に入れられるかはまだわからないわけですし。
いや、一生を手に入れてほしいですけど。早く婚姻届け出しに行けよ!
まぁ、みんな違ってみんないいってことですね!

しかし、この解釈だとしても結局、『ただしイケメンに限る』という結論は揺るぎません。
この場合、『ただし美少女に限る』になりますが。
俺も言っているようにストーカーでも可愛い女の子だったらいいんですよ。
外見はかくも重要なファクタなのです。

過程がどうあれ、ハッピーエンドならモーマンタイ!
みーまー然り、小規模然り。
むしろ、このホラー説のおかげで断然この話も彼女も好きになりました!
多分お読みになることはないと思いますが、久遠の都さんありがとうございました!

で、前の感想書いたときには意味が分からなかった『第二世界』の意味がわかったかもしれません。
ウィキペディアによると

第二世界(だいにせかい、Second World)とは、冷戦期、ソビエト連邦の勢力圏内にあった社会主義国や衛星国を指す語である。「第一世界」、「第三世界」といった語とともに、冷戦期の世界を三つに区分するために使われた。冷戦後、第一世界や第三世界といった概念は、「先進国」や「発展途上国」といった言葉に言いかえられつつ使われ続けているが、第二世界という語や概念は使われなくなった。

とのことでイマイチ当てはまらなかったのですが、これが彼女の一連の計画だったと考えると

別の定義では、第一世界は発展した市場経済国家を、第二世界は発展した計画経済国家を、第三世界はどちらの経済モデルを選んだにしろ発展途上の経済の国家を指すとしたものもある。

第二世界=計画(によって手に入れた)世界となり、一応の説明は出来ます。
これが合っていれば、必然的にホラー説も正解となるのですが……どうなのでしょうか。

それから、あとがきの『二人の対照的な主人公』というのは俺と僕を指すと同時に僕と彼女も含んでいるとも捉えられますね。
どちらの対比の場合も決定的な差異が容姿なのがなんとも言えない余韻を残している、のかな?
俺や僕や彼女、色んな人間がいて。
私や久遠の都さんや彼女12を読んだ人、それぞれ様々な感想を抱く人間がいて。
だからこそ、人間は素晴らしい!
そういうことが言いたかったのかなぁと思いました、まる。

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Comments

同時発売?されてるんですか?
Posted at 2012.08.29 (16:00) by 通りすがりのイルマニア (URL) | [編集]
Re:通りすがりのイルマニアさん
されてません。
最後の方を読んで頂ければわかると思うのですが、ホラー解釈の感想を読んで思い立った感想です。
タグに『天野寂の戯れ』と入っていたら、ふざけてると思ってください。
ただ、誤解無きよう申し上げておきますと、ふざけてると言っても、真剣にふざけています(弁明になっていない)
Posted at 2012.08.29 (16:31) by 天野寂 (URL) | [編集]
お!
これも読んでみようかな…
正直そこまで価値があるのかどうか…
Posted at 2012.08.31 (05:28) by (URL) | [編集]
Re: 慧さん
すみません、これは『彼女を好きになる12の方法』の裏感想です。
なので、慧さんはもうお読みになってます……
こういうのがこのブログの名物だと思ってもらえれば……ごめんなさい。
Posted at 2012.08.31 (05:32) by 天野寂 (URL) | [編集]
そっか(´・ω・`)
本屋に探しに行かなくて良かったw
Posted at 2012.08.31 (23:20) by (URL) | [編集]
Re: 慧さん
せーふ(´・ω・`)
良かったです、本当にw
Posted at 2012.08.31 (23:36) by 天野寂 (URL) | [編集]
本屋さんに探しに行ってしまたw
くやしかったので「2」(野崎まどさん)の感想のとこに載ってたのにはまってきます、うす
Posted at 2012.09.10 (00:48) by (URL) | [編集]
Re: さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。

すみませんw
森さんですか? ぜひぜひはまってきてください。
思考が洗練されていくような錯覚が味わえます。最高です。
Posted at 2012.09.10 (19:28) by 天野寂 (URL) | [編集]
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