嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん-A? New? Translation?- episode1 彼を継ぐ者 感想

入間人間公式サイト『入間の間』掲載WEB小説『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん-A? New? Translation?- episode1 彼を継ぐ者』感想です。
感想の前に三木さんのツイートをご紹介。
わかってはいましたけど、やっぱりこれが人気投票のご褒美だったんですね……
入間の間では一言も触れられていなかったので、もしかしたら人気投票とは関係無しにリバイバったのかもと淡い希望を捨てきれずにいたのですが、儚く消えていきました……
当初告知されていた、作品&キャラそれぞれの1位をコラボさせた小説っていうあれはなかったことにされましたよね完全に。
というか、キャラ人気の結果発表はまだですか?

そろそろ感想に入りたいと思います。
入間さんの注意書きを読んでびくびくしながら読み始め、読み終えた直後の感想がこちら。
いや、決して悪くはなかったんですよ。
でも、リメイクしてほしくなかったという気持ちとエイプリルフールネタにしたみたいな短編をとても楽しみにしていたのに出てきたのは過去作の焼き直しだったという期待はずれ感が相まって心中、大変に複雑でございました。

みーくんは女子高生。

 紆余曲折あって原点に帰るような気分で女子高生の制服を着ているぼくがなぜ、『みーくん』と呼ばれているのかというと、これまた色々と事情がある。

みーまーファンなら「ああ、初期稿ね」とすぐ察しをつけて、これがパラレルワールドというか全く別の物語であることに思い至ることでしょう。まぁ、リメイクな以上、読む前からわかり切ったことですけど。
でも、『彼を継ぐ者』という章題を見たとき、ほとんどの人は『彼=××』を思い浮かべたんじゃないかと思います。私も彼を真っ先に思い浮かべました。
しかし、読み進めていくと「ああ、『彼=菅原道真』のことか」と己の勘違いに気がつかされるわけです。
もちろん、メタ的に見れば『彼=××』というのも決して間違いではなく、むしろそれを意図したダブルミーニングな章題であるということにまで考えが及びます。

とまぁ、ここまでがサラッと読んだ感想でした。

一度目に読んだときは細かな違和感を感じつつも、いるまんも言っていたように「いるまんも変わったなぁ」と懐古に浸ったりしながら流してしまっていたのですが、何回か読み返すうち、どうしても拭い切れない違和感がいくつもいくつも目につくようになりました。

いや、ちょっと待て。
深く考えもせずに別作品だって思い込んじゃってるけど、本当にそうなのか?
いるまんにこういうメタネタと見せかけたミスリードで騙されたのは一度や二度じゃない。
みーまー最終巻の“改めて前回のあらすじ『間を空けすぎて嘘のつき方を忘れました』”なんてその最たる例じゃないか。
この手の叙述はコアなファンほど騙されてしまうんだ。気をつけろ。
そして、考えろ。考えるんだマクガイバー。

というわけで、ここからはみゅーまー推理編をお送りします。
  • みーくんは誰?
いきなり、一番の謎にメスを入れちゃいたいと思います。
みーくんを騙る『ぼく』とは一体何物か?
先ほども述べたように、初めはなんの疑いもなく、とってももしもにもしかしてな世界における、女の子として生まれた天野××のことだと思っていたわけですが、どうやら別人ではないかと、今はそう思っています。
彼女について分かっていることをまとめてみます。

・現役女子高生
・マユに対する魔法の言葉を知っている
・甘党
・貧乳

一つ、余計だけど。
これだけ見れば、普通に××の女の子バージョンと考えても良さそうですが、やはりそうは思えません。
なんちゅーか、ラブが足らんのだよラブが。

 この抱きついているのが女で。

特にココ。
同性だからってだけかもしれませんが、この一文からはとてもぞんざいな印象を受けました。
  • まーちゃんは女子高生?
みーくんが女子高生だからまーちゃんも女子高生であると思ってしまいがちですが、注意して読んでみるとマユに関しての女子高生描写は一切ありません。
結論から言うと、このマユは女子高生ではないと思います。
じゃあなんなの? という問いにはこう答えます。
主婦マユ。新妻マユでも可。
要するに、このみゅーまーはみーまーと地続きのお話ではないかということです。
そう思った根拠をいくつか挙げていきます。
  • マユがみーくんに再会した際のリアクションが薄い
他人の目がある往来であることを加味しても、8年振りの再会でこのリアクションはあり得ません。
再会後、マンションに入ってからのやり取りでも

「今までどこ行ってたのー?」
「ぼくにも事情があるんだぜー」

「どこいたのー?」ではなく「どこ行ってたのー?」と尋ねるマユ。
つまり、あっきゅんはどこかに出かけており、この偽みーくんは彼の留守を狙ってまーちゃんにちょっかいをかけている不届き者なのです!
  • 細かい描写の差異
マユが元々住んでいたのは307号室のはずが、みゅーまーではいきなり4階にお住まいのご様子。

 買い物袋の中にあったリンゴをかじりながらエレベーターに一緒に乗って、四階に向かう。

みーまーではにもうとの襲撃により、鍵や扉がぶっ壊されたので一つ上の階に移ることになったんですよね。

それから、部屋に埃が積もっていないという描写も掃除嫌いなマユの他に誰かが生活していることの証左になるのではないでしょうか。

 一見するとどこも小綺麗だが、棚に指で触れてみると埃が……積もっていないな。ちゃんと掃除するようになったのだろうか。

たしか、みーまーでは綺麗に片付いているけれど、埃は積もっていたような気がします。
同棲生活が始まってから、掃除はあっきゅんの担当ですもんね。
  • 金子との会話シーンから始めなかった理由
単にカットしただけだと思っていた冒頭も、前述の『みゅーまーはみーまーの続き』という推理が正しいとすれば、あえてカットした、カットせざるを得なかったことがわかります。
だって、金子はもう既に卒業しているわけですから。

たった2本しかお茶を飲んでいないのもすごい偽物臭がぷんぷんしました。
あっきゅんは7本飲んで、そこからさらに1時間ティータイムを過ごしてましたからね。
流石にいるまんも6年経って、そんなに飲めないだろうと冷静に書き直したのかも知れませんが。

しかし途中で気づいたのだけど、わざわざつけ回す理由はないのだった。別に途中でも声をかけてしまえばいいのだ。そこに気づくのに、六年ぐらいの時間を費やした気もした。

あざといメタネタあざとい。
悔しいけど反応してしまう入間脳。
ですが、ひょっとするとこれもメタネタを装ったミスリードなのかもです。
『ぼく』は最低でも6年前にはマユの存在を知っていたとする判断材料にはなりますね。
  • 一人称『ぼく』
『僕』ではなく『ぼく』なのは絶対何かあるとしか思えません。
ちなみに入間の間に展示されていた初期稿のみーくん(♀)は『僕』で『私』でした。

みーまーでは『ぼく=枝瀬(天野)××』、『僕=みーくん』と使い分けられていました。
しかし、みゅーまーではみーくんを騙るはずの彼女が『僕』ではなく『ぼく』を使っています。
これはつまり、彼女はみーくんを騙るあっきゅん、『僕』を演じる『ぼく』を演じているということではないでしょうか。

web小説では短いので気づきにくいですが、本家同様、マユに話し掛けるまで一人称が一切使われていなかったのはファンとしては懐かし嬉しかったです。
ただまぁ、『ぼく』とご丁寧に『』付きだったのは露骨過ぎやしないかと思いました。
色んな人に分かりやすいよう書いてくれたのかな。
  • 殺人事件と誘拐事件
ここまでの推理を読んで、「異議あり!」と指を突きつけたくなった人は多いかと思います。
でも、大丈夫。ちゃんと反論は用意してあります。

それに加えて世間では色々と事件があって、人が死んだり殺されたりしているらしいけれど、ぼくやマユにとっては知ったことじゃない。

世間では色々な事件が起きている。

そう、『世間』という言葉しか使われていないんですよ。
彼女は一言も『この街』とは言っていません。
そりゃあ世間では毎日のように人が死んだり殺されたりしてるでしょう。

「でも、子供は誘拐していたじゃないか!」と思われるかも知れませんが、それは発想の転換で解決できます。

 和室の襖を開く。そこに小さな男の子と女の子がいるのはまぁいつものことかなぁと受け流して、静かに襖を閉じてから引き返す。

さらっと描写されているので、実は子供なんていなかったってのもありじゃないかと思うのですが、ひとまずそれはなしにして、男の子と女の子がいるのは事実だとします。
誘拐はしていない。でも、子供がいる。
だとすれば、考えられる結論はただ一つ。
二人はあっきゅんとまーちゃんの×の結晶なんですよ!!(自信満々の笑顔で)

この推理が合ってたら色んな意味でめちゃくちゃ嬉しいんですけど、色々と難点もあるんですよね……。
まず、あっきゅんがまーちゃんと子供たちを置いて、一人でどこかに出かけるとは思えないということ。
そして、マユは自分の子どもに対しては良いお母さんになると思っているので、育児放棄みたいなことしてたら嫌だなということです。
前者を説明するとすれば、あっきゅんはどうしても外せない用事のため、自分の留守をこの『ぼく』に頼んだ、というシナリオですかね。
そうすると今度はあっきゅんがそんなことを頼むというか頼める人物(しかも、女子高生)がいるのかという新たな問題が生じてしまいますが……。
後者はマユの子供に対するリアクションがないため、現段階では杞憂の可能性も大いにありますよね。
子供たちはお昼寝中なだけかもしれませんし。というか、そうであってほしいです。
子供を寝かしつけて、その間にお買い物とか主婦が板についたマユの姿……あれ、なんか涙出てきた。
たった2本で買い物を終えてスーパーから出てきたのも、家にいる子供たちのためと考えるとしっくりきます。
立派になったねマママユ……(涙腺崩壊)
  • みーくんは誰?
というわけで、初めの謎に戻ってきました。
これまでに述べてきた感想と照らし合わせながら、彼女に該当する可能性のある人物を挙げていきましょう。
  • 大江湯女
ゆなりんなら騙れるとは思うのですが、ピアニストとして頑張ってるはずですもんね。
胸部的な意味でも適任なのですが、そもそも女子高生じゃないっていう致命的な問題が。
  • 上社奈月
本編から何年後かはわかりませんが、いくら若く見えるからって流石に奈月さんが女子高生っていうのはちょっと……
  • 池田杏子
そんなわけがない! の筆頭みたいな女の子ですけど、既存キャラの中で年齢的に可能性があるのは彼女と一樹くらいしかいません。
あっきゅんが杏子ちゃんをマユと会わせたがるはずはないので、彼女が『ぼく』だった場合、彼女の独断ということになりますが、とてもそんなことをするようには思えません。
あっきゅんじゃなくて自分も杏子ちゃんにこんなことをしてほしくはないので、この推理は99%間違っていると思うんですけど、他に有力な候補がいないのもまた事実。

結局、誰なのかはわからず終いですが、新キャラってのはちとアンフェアな気がするので、ぜひともその正体で度肝を抜かれたいものです。


初めはリメイクと知ってマイナスな感情ばかりが渦巻いていたんですけど、この解釈を思いついてからは俄然楽しめるようになってきました。
あの言い訳っぽいメッセージもすべてこのための伏線にも思えてきて、いるまんに惚れ直すのこれで何回目だろうと大満足。
今や、世界で一番みゅーまーを楽しんでいるのは自分だとも思っています。
推理が外れていようとなかろうとこんだけ楽しめたのなら、大勝利だよね!
そして、続きを世界で一番楽しみにしています。

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Comments

ふっふっふ 僕にはわかりましたよ、新みーくんの正体が!ズバリ長瀬一樹が新みーくんの正体だ!

というのも、まーちゃんを連れていけない用事ということは女性に会いに行っている可能性が高く、かつ代役を立てなければならないほどの期間、ここまで考えると思い当たるのが「家に帰らせてもらいます」でトーエの家に行っていた時のことです。この時点はみーまー完結時から6年なので6年前からというのにも合います。ということはみーまー完結時でエリオと歳が近く、かつ女性でしかも××のやっていることを知っている人物となると長瀬一樹という答えに至りました。あの素直だった一樹が?と思いましたけど、姉が惨殺されたりしたのでまぁ性格も変わるかなと。
以上が僕の考えです。長文失礼しました。
Posted at 2013.04.13 (19:47) by No.39 (URL) | [編集]
Re: No.39さん
挑戦状というやつですか! いいでしょう、その勝負受けて立ちます!

結論から言っておきますと、一樹ではないと思います。
感想で名前を挙げているのは一応、その可能性について考えてみたからです。
マユを連れて行けない理由については概ねその通りだと思います。
『家に帰らせてもらいます』だというのも筋が通りますし、いい線いっているのではないかと(ただ、そうだとすると子供たちの存在が厄介になってきますが)
さらには、年齢的にもぴったり女子高生なので条件を満たしているように見えるのですが、彼女はマユのこと、もっと言えば誘拐事件にまつわる一連の出来事に関してはそれほど深く知っているわけではないと思うんですよ。
要するに『マユに対する魔法の言葉を知っている』という条件に当てはまりません。
姉から話を聞いたというのもちょっと考えにくいです。長瀬は家族にも誰にも話せずに苦しんでいたわけですから。
そんなことを言ったら杏子ちゃんも知らないんじゃないのって話になるかも知れませんが、彼女は長いこと一緒に生活していましたから、もしかして気づいていた可能性も僅かながらあるじゃないかなって。
そして、決定的な描写があります。

ぼくは育ちのせいか、明るすぎるところが苦手だった。

一樹はあの事件以来、暗所恐怖症になっていました。
というわけで、一樹は新みーくんでないと思います。

いえいえ、こういう議論とか大好きなので大歓迎ですよ。
この反論に対する反論もどしどしお待ちしております。
Posted at 2013.04.13 (20:24) by 天野寂 (URL) | [編集]
ぐぬぬ…そう来ましたか。確かにそれを言われると返す言葉がありませんね。しかしまだお互い答えが出ていない以上負けてはいないはず!

二時間かけて反論の材料と新たな推論のために入間作品を見返しましたが、さっぱりでした。ぼくつながりから茜やN743327も検討 したり時本美鈴も考えてみましたが、全くわかりませんでした。これは明日から入間作品とにらめっこですね。
Posted at 2013.04.13 (23:15) by No.39 (URL) | [編集]
Re: No.39さん
本気ですね……! 確かに勝負はお預けですが、こっちだって負けるつもりは毛頭ありません!
(豆知識:イルマニアには負けず嫌いが多い)

そこまで検証を広げるとは……相手にとって不足なし!
ただ、他作品にまで手を広げると、どうしても魔法の言葉がネックになってくるんですよね。
茜は有力候補になりそうなんですが、そこそこ胸大きいみたいなので……

どちらが先に正解に辿り着くのか。
こうして、戦いの火蓋は切られたのである。
Posted at 2013.04.13 (23:43) by 天野寂 (URL) | [編集]
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