ゆめをおよぐ 感想

入間人間公式サイト『入間の間』掲載Web小説『ゆめをおよぐ』感想です。

夢は、自分のどこかから生まれるものなのに、ぼくを知らない場所に連れてゆく。

入間さんの文章に沈んでいくような浮遊感……この思考をひたすら綴った地の文こそ、彼の真骨頂でしょう。
何が起きるわけでもなく“ぼく”が夢について訥々と語るだけの他愛ない話なのですが、いつまでも夢の狭間で波に揺られていたくなるような、そんな素敵な短編でした。
取り留めがなく、ご都合主義で、かと思えば妙に現実的だったりする夢の世界。
自分の想像を超えることは決してないはずなのに、思いもつかないことが起きたりするのも夢あるあるですよね。
私は滅多に夢は見ないのですが(単に覚えていないだけかも?)、記憶にある夢は現実的なものがほとんどです。
なので、現実と夢がごっちゃになることがあったりします。
一番多いのはAさんにBという話をした記憶があるのだけれど、それが夢の中なのか現実での話なのかがわからなくなるパターンです。
そういうときは何度も同じ話をするやつと思われたくないので、話さないようにしています(笑)
取り留めのなさと言えば、小学校と中学校と高校のときの友達が一緒の教室にいて普通に会話してるというシチュエーションも定番ですよね。
夢の中では疑問に思わず、自然に流してるんですが、覚醒したあと、あれ? なんであいつとあいつが喋ってんだよって思ったりすることってありません?
それが親しい友人ならまだ納得も出来ますが、特に親交があるわけでもない級友が出てきたりするところが夢の脈略のなさの面白さだと思います。いやほんとなんでなんでしょうね?
それはともかく、このまま夢について1冊書いてほしいぐらい浸れるお話だなーといい文夢気分だったのに最後の最後でお前かよ!! っていう。
正直、ぶち壊し感ハンパなかったですが、人気キャラなのでしょうがないねっ!

というわけで木曽川と分かった上での感想です。

クラゲ好きと言ってる時点で薄々もしかしてとは思っていたんですけどね。

お腹を刺されて死んだ夢も見たことがあるし、慕っていた人が電車にすり潰されたとか、そういうのも時々見る。

慕っていた人=コロシヤですね……ここで気づいた人はいたんでしょうか。

今尊く思えるものを、気持ちを保管しておこうとしてもいつかは必ずだめになる。人の死をずっと悲しんでいられないように。

コロシヤの死を乗り越えたように取れますが、あの後揖斐川に挑んでどうなったんでしょうか?(早く続きプリーズ!)

気になる時系列ですが、この続きとなる『現を駆ける』にてクロクロクロック1/6の少し前であることが判明したので、木曽川は25歳。
10年前なので当時、15歳。
ちゅ、中三…だと…?
完全に小学生くらいのイメージだったんですけど……『ドラゴンボールの主人公』とかめちゃくちゃかわいい小学生だなとか思ってたんですけど!?
中三にもなって両親に夢の話するとかどんだけ一家団欒なんですか! 天然記念物かお前は!
この様子だととても人を殺したことがあるようには思えないので、やはり揖斐川には勝てなかったか、そもそも挑まなかったという可能性もありますね。
手も足も出なかったコロシヤを殺した揖斐川に小学生のキリオが勝てるわけがないので真っ当と言えば真っ当です。
この後、高校に通い、大学へは進まず、殺し屋の道へという流れでしょうか(大学に通いながら殺し屋してる可能性も0ではありませんが)
初めて人を殺したときのエピソードはどこかで書いてほしいものです。
いつ、どこで、誰を、どんな理由で殺め、何を思ったのか。
というわけで、ちょっと無敵、だいたいこども。の続きを首を長~~~~~~くして待ってます。

タイトルについて。
『ゆめをおよぐ』と『現を駆ける』で対となっていますね。
花咲続編を出すことはゆめをおよぐようなもので、今書けるのはこれぐらいです。という遠回しなメッセージにも思えました(きっと気のせい)

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