僕の小規模な自殺(一章) 感想

入間人間公式サイト『入間の間』掲載Web小説『僕の小規模な自殺(一章)』感想です。

12月25日発売予定のメディアワークス文庫新作を一足早く、皆様に公開です!

面白い!!
いやーほんと面白かったです。
この一章だけで何度腹を抱えたことか。

と、感想の前に本作について少し補足しておきます。
本作はタイトルから『僕の小規模な奇跡』の続編であるように思ってしまいますが、続編ではありません。
そのことについては文庫版奇跡あとがきにて語られています。

この本とは内容において関連性ありませんが、『僕の小規模な自殺』という話を思いついています。今年中に発表できるといいのですが、もし出すことになった場合、また某漫画家の先生に許可を頂く必要がありますね。そのときはどうぞ、お願いします。

僕の小規模な奇跡(MW文庫)あとがきより(2011/05/25)

某漫画家先生に許可を頂けたんでしょうかね?
ちょうど今、タイトルの元ネタとなった『僕の小規模な生活』を読んでいるんですけど、これがちょー面白いです。
とにかく奥さんがかわいい。
特にキレてクソブタクソブタ連呼してとにかくあやまらせようとする奥さんがかわいいですw
閑話休題。
本作は奇跡の続編ではありませんが、全く無関係というわけではないのではないかと思います。

この後、『来週』に物語は再び交差し、少々の問題になるけれど。
それはこの小規模な物語から離れて広がった、また別の波紋が生む話となる。

奇跡文庫版書き下ろしのラストにこうあるように、内容に奇跡の登場人物が関わってくることはないけれど(モブとして登場することはあると思います。むしろ、あってほしいです)、時系列は同じということなのでしょう。
具体的には奇跡の『翌週』に起こった話といったところでしょうか。
ただ、もうこれを書いたのが2年半前なので当時の構想とは全然違うストーリーになっている可能性も否めません。
万が一、いるまんが2年半も構想を練っていたとなると……恋する彼女を超える名作誕生の瞬間に立ち会えるやもしれませんね……!!

はい、相変わらず長い前置きはこれくらいにして、感想に入りたいと思います。

いきなりのド直球時間ものだーわーい! と思ったらコケコッコー!
マジでニワトリ未来人の話書いちゃったー! ネタじゃなかったー!
あとこれ、前の一問一答で構想中と仰ってた三年後に病気で死ぬ彼女をやたら筋肉もりもりの健康にして助けようみたいな話ですね。
かなり楽しみにしていたので嬉しいです。まさかこんなに早く読めるとは思いませんでした。

未来からやってきたニワトリ(正確には未来人が現代のニワトリの身体を借りているようですが)と聞いて、こいつ松平さんじゃね? と疑ってしまうのは彼のこれまでの行動を鑑みるに無理からぬことでしょう。
でも、一人称が『僕』なので多分違うでしょうけど。

今回の主人公、岬士郎。
こいつも例に漏れず、根っからの恋は盲目野郎のようです。
特に俺(奇跡)と同じ匂いがプンプンします。
ただ、俺(奇跡)ほど猪突猛進ではなく、それなりに自制している模様。若干ですが。
対して、今作のヒロイン、熊谷藍。
黒髪ロング白ワンピースの美女とか、いるまんあんたってやつぁ……本当にありがとうございます!
容姿はほぼ三白娘と同じ印象ですね。胸も含めて。
悪いのが目つきか顔色かが最大の違いでしょう。
今回はちゃんと名前があるのも見どころなわけですが、苗字のクマはどんだけリラックマ推しなんだよ! ということでまぁ置いておいて、名前の藍が要チェックポイントです。
おそらく読みは“あい”だと思います(“らん”だとあの子と被っちゃう)
このことからやはり三白娘の名前は『愛』だと確信しました。根拠? 因果関係? なにそれおいしいの?
入間作品のヒロインは代々“あい”って相場が決まってるんです(暴論)

奇跡の2人と似てるようで微妙に違う2人の関係性がとても良いです。とても良かったです。
主人公が好意明け透けなのは一緒ですが、それに対するヒロインの反応の違いが大変よろしいのです。
ストレートな好意に慣れてなくてその都度翻弄される三白娘が可愛いのは最早語るまでもない真理として、向けられた好意を淡々と受け流しながら不意打ちで「あんたって私のこと好きだよね」とか聞いてくるクマさんもそれはそれで……新しい世界に目覚めそうっ!

田之上東治から漂う僕(彼女12)臭は異常。
と言っても彼も絶対この後物語に大きく絡んでくるんでしょうけど。
彼の元には路地にいた犬が未来からやってきたんじゃないかなーとか。
彼の元に来たかは置いといても、あの犬は絶対未来関連ですよね。怪しすぎる。

ここでタイトル『僕の小規模な自殺』の“僕”とは誰なのかについて考えてみると、士郎は“俺”なので除外、候補としてはニワトリのレグ、そしてまだ一人称は不明ですが田之上東治の2名が挙げられます。
“自殺”とある以上、作中で死ぬ確率が高いことを考えると“僕”=レグが有力かなぁとも思えますが、どうでしょうか。
もしかしたら、レグ=田之上東治だったり、とかも考えてみましたが、なにそれ切なすぎる。お前はニアか。

彼女貧弱すぎぃ!! そら病気にもなりますわ!
それはさておき、こいつらも大概、傍から見たらバカップルですね。

ニワトリ同伴デートwww せめて金のガチョウだったら良かったのにw(よくねぇよ)
そして、デートスポット空手道場! 嬉しいです、押忍!
自分が唯一やってるスポーツが空手だったりするのです。
それはともかく、ポニテですよポニテ。士郎と一緒に髪を結ぶとこ見たい(迫真)

 子供は基本的に残酷だ。いや人類全体がそうした本質を持っているのかもしれない。
 それを隠さないで済むのが子供だけなのかもしれなかった。

これは真理。

硫酸の雨、とか聞くとやはり『アラタなるセカイ』を連想してしまいます。
やっぱりレグってまったいらさんじゃね、みたいな。

はい、というわけで最っ高っでしたっ!
クリスマスには早く来てもらわないと困りますったら困りますっ!!

Trackback [0] | Comment [0] | Category [入間人間] | 2013.10.26(Sat) PageTop

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