クラゲ島の永遠 接触篇 感想

電撃文庫MAGAZINE 電子限定号 Vol.1掲載『クラゲ島の永遠 接触篇』の感想です。

わたしはくらげ。漂うものである。

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※いずれも2014年5月31日(土)23:59までの期間限定配信とのことですので購入はお早めに。
 この企画がポシャって幻の作品になる可能性が無きにしも非ずかも。
“クラゲ”だからって木曽川関連だと思ってんじゃねーぞってことですね、はい。反省してます。
まさかの、いやまさかってほどでもありませんが、くらげ視点でした。
他の作品は読んでませんけどこれだけは断言出来ます。
これ絶対一人だけ毛色違うだろ!!
調和などクソ食らえ! 我が道を突き進むその姿勢、大好きです!!(※個人の推測および感想です)
では、そろそろ感想へ。

『にゃんと素敵にゃ』以来の非人間モノで、歴代作品では『LIVE A LIVE SF編『機心』 ワレ オモウ ユエニ ワレ アリ――』と一番雰囲気が近い作品だったと思います。
この例で通じる人が果たして何人いるのかはまぁ置いておいて、今回はくらげですくらげ。
それもただのくらげじゃなくて超巨大くらげです。
『クラゲ島』っててっきりくらげがうじゃうじゃいる島のことかと思ってましたが、クラゲ自体が島だったという……でも、それだったら普通『島クラゲ』じゃないの? というツッコミは野暮でしょうか。
いやまぁ、タイトルを考えたら『クラゲ島』一択だとは思いますけど。
いきなり1000年というのもスケールがでかいでかい。
ベニクラゲは不老不死とか言われてますけど、こんな風に大きくなったりはしないのでこのくらげはイルマクラゲと命名しましょう。
くらげに限らずですけど、海の生物って生命の神秘に満ち溢れてますよね。
先日、5年に渡る絶食の末、遂にお亡くなりになったダイオウグソクムシのNO.1の胃の中から未知の液体が見つかったってニュースがありましたが、こういうのを見ると無性にわくわくしませんか? しますよね?
もしかしたら、食事不要の身体になれる可能性が、なーんて夢ひろがりんぐ。
閑話休題。
巨大すぎて島と認識されている生き物の定番と言えばカメだと思いますが、そこをくらげにしたのは中々斬新だと思いました。
カメだと結構思うままに動いたりできそうですけど、くらげにできるのはぷかぷか漂ってることくらいなので(何もしてないとも言う)神の視点に近い純粋な傍観者としてこれ以上ないくらい適役ですから。
実際は全然傍観してないし、主観に基づきまくってるんですけど。
でも、入間さんの書く非人間視点の妙なリアルさには毎度感心させられます。
もちろん、そんな人間臭いわけないだろと思うところも多々ありますけども。

 海水も取り込めず、生の魚を無作為に摂取することも許されない。人は少々洗練されすぎたように感じる。文明の中でなければ生きられないように変化していく様は、猫や蚕が人の手の中でしか生きられなくなったのと似ている。適応した、と言うべきだろうか。

人もまた人の手の中でしか生きていけないという真理。
時に、この例え好きですよね入間さん。

男が掘り当てた芋類はサツマイモですよね。
まるごとの一問一答で無人島に持って行くならサツマイモって仰ってましたし。すっげー懐かしい。

男の言動がすごくONE PEACEに出てきそうなキャラだと思いました。
展開も中々それっぽいのでこの作品のコミカライズは尾田さんにお願いしましょうそうしましょう(寝言は寝て以下略
男の目に映る希望を一緒に見てみるのも悪くないと、くらげが逆に人間の毒に侵されるなんて皮肉めいたおとぎ話。
永遠という名の終わりなき旅を続けるくらげが過ごしたほんの刹那の物語。
『接触篇』とあるので続いていくのかと思っていましたが、個人的にはここで終わるのが一番綺麗な気がしました。
せっかくロマンチックに終わったのに、男が夢半ばで死んでいく姿とか見たくないですし。
結末はくらげのみぞ知る、が素敵かなと。

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