虹色エイリアン 感想

待望の黄金コンビ再結成! な『虹色エイリアン』の感想です。

虹色エイリアン (電撃文庫)虹色エイリアン (電撃文庫)
(2014/11/08)
入間人間

商品詳細を見る
 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の入間人間&左のコンビで描く、虹色ストーリー登場!

 ハロー。ハロー。まもなくチキューに到着します。衝撃に備えてください。

 そいつはひやむぎ泥棒か宇宙人、どっちなのだろう。
 名前も分からない、言葉も分からない。分かるのはその少女の髪が虹色に輝くことだけ。私がその髪に触れると、その指も虹色を帯びた。
 そして起こるは、狭苦しいアパートの一室で繰り広げられる、虹色のエイリアンとの壮大なファーストコンタクトであった。ご近所さんにこの子を紹介し、カニャエと名前をつけ、ひやむぎ買いに二人でスーパーまで競争!
 地球のどこかで発生したささやかな異星間交遊。
 それは、窓から、外から、腹の中から始まっていた。
 宇宙からやってきた虹は今日も暖かい。
 異星人(あなた)も地球人(わたし)も宇宙人(変なやつ)。
 こんなのがいれば、夜空も明るいわけだ。

最初に結論言っちゃいますと、ベストオブザイルマー2014受賞しました!(私の中で)
何気に発売直前にあらすじが追加されてました>ハロー。ハロー。の一行
ラストの一文持ってくるとかなんというニクイ演出! まんまとやられましたよ!
はい、いつものごとく垂涎もののイラストからいきましょー!!(いつもの3割増しでテンション高い)

表紙
何度でも言います。びゅーちほっ!!
作中もずーっとこの服だと思いきや、全然でしたね(笑)
むしろ、着てたのは最初(しかも泥だらけ)と最後だけっていう……左さんがこんなに凝った衣装考えてくれたのにね!
宇宙服にしてはどう考えても露出高すぎて意味あんのかって感じですけど、がっちがちに固められたら表紙に彩りがなくなっちゃいますから、こんな「UFO」とか言って踊り出しそうな格好になったんでしょう。
さしずめレインボーガールと言ったところでしょうか(古い)

SD猿子
左さんのデフォルメもかわいいよぉ。
まーちゃんのもほしいです。
一瞬、ままニューの山崎さんかと思ったのはナイショです。

ピンナップ表
開いた瞬間とろけましたよ、とろっとろに。顔が。
はーっ、やっぱ入間作品は左さんじゃないとなーって改めて思いました。
好みの問題は別にして、読み終わって見返してみても、本文との齟齬がまるでない! 流石左さん!
当たり前っちゃ当たり前のことなんですけど、最近ちょくちょく気になるイラストや挿絵があったりしてもにょることが多かったので、そういった部分を気にせずストレスフリーに物語に没入できるってのは素晴らしいことなんだなぁと。
それでは一人一人コメントしていきます。
カナエ
普通に美人さんですな。
にしてもなんにもない部屋ですね。
これが女子大生の一人暮らしか……
カニャエ
いやあの、ウィルベルに見えるとかそんなこと誰も思ってないですから! ホント1㍉も思ってないですから!
宿主(俺)
イケメンやん! 髪型ほぼあっきゅんやし!
手前のワンワンかわいい。ぷりちーひっぷ。
寄生生物
トーエ! トーエがいる!
「ねぇ、空っぽだったら、わたしを入れてもいい?」
ってお前勝手に入ってるじゃねぇか!!(←なんか一人で盛り上がってる人の図
猿子
猿なのに羊とはこれ如何に。
ボストン
インパクトありすぎ! びびるわ!
ボストン見て、何回目かわからないけど、左さんで良かったと心から思いました。
つぶらな瞳がじわじわくるね!!

ピンナップ裏
読む前にオチがわかっちゃうのはアレでしたけど、改めて見返すとじわります。
どこまでも本文に忠実に“あり  がとー”の空白を再現してくれる左さん大好き。

『瞳が虹に満ちれば』

「オラーハ? そしてエイブドッグ」ってなんだったんですかね?
試し読みのときも意味不明で、読んでいけばどこかで明かされるだろうと思ってましたけど、結局分からず終いでした。
“エイブドッグ”なんてこんな短い言葉なのにググっても何もヒットしないとか謎すぎます。
宇宙人によって抹消された概念なのかもしれませんね……
追記:“hello goodbye”の逆読みでした。
コメントにて教えて頂いたんですが、自分で気づけなかったのが悔しすぎます。


カナエだけカニャエ以外のエイリアンとの接点なかったなと思ってましたけど、スーパーでボストン、駐車場跡で子犬に寄生したエイリアンと案外邂逅を果たしていましたね。

有り体に言えば、言葉が通じない相手と少しずつ心を通わせていく話なんですが、普通はどちらか一方の視点で描かれることがほとんどなのに対し、両者の視点から描かれているのがこの物語の一味変わったところでしょうか。
カナエ視点から見ればカニャエは虹色に変化する髪と瞳など不思議要素満載ではあるものの、ひやむぎ大好きカタコト少女なわけですが、カニャエ視点を入れることでこの手の話には欠かせない要素である神秘性をあえて排除しているんですよね。
『電波女と青春男』シリーズでは最後までエリオが放つ水色の粒子やヤシロの存在はすこしふしぎなものとして、あえて説明はなされませんでした。
一方、本作はカニャエから放たれる虹色の光は摂取したエネルギーの余剰部分を排出したものと本人が明言してしまうので不思議もクソもなくなっています。
しかも、見た目に反してカナエよりもカニャエの方が知能指数が高い=文章が堅苦しいのもあって、エリオやヤシロみたく軽々しく「かわいい!」とか言えません。いや、カニャエかわいいですけどね!(どっちだよ

カナエ先生による日本語講座の微笑ましさよ!
「ひゃーむぎ」のあざとさったらないな!
一番笑ったのはティヨーですね。なんだそのプーの友達の虎とロバがフュージョンしたみたいな名前は!

ゴキブリ退治で深まる友情……!
これがテラフォーミングか(違

地元のマラソン選手って高橋尚子選手のことですね、懐かしい。
グロッキーな猿子とのやり取り、なんか既視感のある光景だなと感じましたけど、去年最後の本も同じようなことしてましたね。

必死に自分の名前を正しく発音させようとするカナエとにゃかにゃか発音できないカニャエの姿が、昔観たポケモンのアニメでニャースが必死に人間の言葉を覚えようとする姿と重なってちょっと涙が滲みました。R団の過去話はどれも泣けるよニャー。
カナエ! カナエ! と飛び跳ねる2人、すげー和む。

ちょっと危ない生物とか言ってるけど、ちょっとじゃないからね。ナチュラルに地球滅ぼそうとしてるからね。
そりゃあ、流刑にもなるってもんですよ。
ところで、カニャエ達の寿命ってどのくらいなんでしょう?
このナリで実は100歳超えてたりするんですかね?
1600年で星の住民はもちろん、星自体が残っているかどうかも怪しいと言っているので地球人と同じくらいなのかなとも思いますが。

そっか、適応力か……『僕の小規模な自殺』もそうですけど、いるまんってこういうところ、シビアですよね。他は結構ゆるかったりするのに。

字の練習してるのを見つかりそうになってごまかすカニャエの地の文と台詞のギャップがやばい。
「にゃいよー」って、これで猫被ってる訳じゃないっていうのがまた。

そして、別れのときがやってくる。
別れを惜しみながらも去っていくカニャエパートも切なくていいですけど、置き手紙を見て半ギレしながら飛び出していくカナエパートの疾走感、これぞ入間節! って感じで最高でした。
ハロー! グッドバイ! そんでもって、アゲイン!ってせっかく日本語教えてたのに英語になってんぞ!
別れの挨拶ではなく、再会の約束を。

 今生の別れにするつもりはない。
 昨日、あんなやつがいたなんて振り返るだけでは嫌だ。
 明日にはまた、カニャエと出会えるかもしれない。
 そんな希望を、私は求めた。

最悪の出会いから始まった奇妙な関係が気づけばお互いにとって大切な存在になっていて。
一人は再び虹のかかる時に間に合うように。
一人はもう一度この場所に帰ってくるために。
もっと速く。もっと速くと。
二人は加速していく。

『ガンメタル魂』

タイムリーというかなんというか、完全に寄生獣だよねこれ。
アニメの方はノータッチなのであれですけど、実写映画の方は予告観て面白そうだったので観に行きたいなーって思ってます。
染谷くんが主演だし、阿部サダヲさんのミギーが良い味出してますし。
閑話休題。
エイリアンがわざわざ美少女の姿になってくれているのに宿主は文句言いすぎ!(そういう問題じゃねぇだろ
右手に寄生するのは色んな意味でダメですって! せめて左手にしよう!
主に腹から生えてくるエイリアンなので今後はハラーと呼ぶことにします。

ハラーの「ワンワン」呼びがかわいい。
ぶっちゃけ本作で一番かわいかったと思います。このギャップは卑怯でしょ。

出たり入ったりされて苦しんでる宿主さんには悪いけど爆笑しました。
このやり取り、あと3回くらい欲しかったです(鬼)

めんどくせぇめんどくせぇと言いながらドッグフードじゃなくてわざわざ手間をかけて手作りごはんを作ってあげる宿主マジツンデレ。
ワンワンかわいいから仕方ないね。

下半身登場してますます寄生獣になっちゃった!
わざとやってるんでしょうけど、大丈夫なのこれ?
それはともかく、料理作ってもらうんだから宿主はハラーにエプロンぐらい着けてあげるべき。
んでもって、疑似裸エプロン! とか言ってテンションあげるべき。
……言ってて自分で虚しくなってきたので、聞かなかったことにしてください。

少し前の「思い出を埋めておくんだ」発言と合わせて考えると、焼きそばを作ってくれた人は亡くなったんですかね。
焦げ臭い焼きそばを頬張りながら涙を堪える姿に鼻の奥がツンとしました。こういうシーンに弱い私です。

ハラーを創ったのはカニャエという真相はそれとなく匂わせる程度で(ボストンとの会話で察しがつく)明言はしないのかと思ってたので、懇切丁寧に解説してきたのはちょっと意外でした。
まぁ、最近のいるまんは昔に比べて過剰すぎるくらいに説明するようになってきてますからね。
入間の一問一答に下らない質問がたくさん寄せられるのに配慮してだとしたら、好ましくない弊害ですが、それ以外考えられないのできっとそうなんだろうなぁ。
個人的にはこういう部分はほどよく省いてあった方が好みです。

今回、クロスオーバーっぽい描写はありませんでしたが、もしかしたらと思ったこの描写。

「さて。私もさして詳しくはないが、銀色の生物は見かけたことがある」
「銀色?」
 灰色とどちらの方が目に優しいだろうか。
「寿命を億単位で有するひどく暢気な連中だ」
「億って、あんた」
 本当に数えたやついるのかよ。
「不定形で、降り立った星を支配する生物に擬態する点では私と似通っているな」
「じゃあそいつらを参考にしてお前が作られたんだったりしてな」

これってヤシロ一族のことだったりして?
ふわふわさんの可能性も無きにしも非ずですが、どちらかと言えばヤシロの方が可能性は高いと思います。

 一人での生活は、眠るために生きているようになる。
 今日も明日も代わり映えしないから、長々と起きている理由がなくなるのだ。

…………………………………………………………………………………………。

 無数の生き物が繋がって、糸を張る世界。
 その微かな隙間に身体を押し込んで、息を殺して。孤独に命を延ばす生き物の存在価値。
 個人が発見するには壮大もいいところな難題だ。

私もエイリアンに出会わないと!

いつの間にか奇妙な繋がりが芽生えていたハラーとの別れ。
上半身VS下半身とか完全に寄生じゅ以下略。
ハローグッドバイ! のお次は隕石と共に去っていくとかこれは電波女③のセルフオマージュですよね? ね?
それはさておき。
ご唱和ください。
ユニバァァァァァス!!

微妙に残滓を残していくところも寄以下略のミギーっぽかったです。
長くはない共同生活の中で、宿主がハラーの価値観に影響を与えて地球を救ったように、ハラーもまた惰性のような人生から宿主を救ったのかもしれません。
これまでは独り。そして、これからも独り。
ただ少し違うのは、右目のエイリアンとワンワンがいること。
そして、少しだけ食事に凝るようになったこと。

『まっしろないのち』

マイナス2時間睡眠と聞いてあははと笑える人とお、おうと視線を逸らす人に別れると思いますが、私は後者です。
もっとヤバイスリープしたことある身としては全然笑えません。
『非生産的』やめろ。やめてくださいお願いします。

一個前の章も面白かったですけど、この章は爆笑しっぱなしでした。
猿子やばすぎ。色んな意味で。
やっぱりままニューの山崎さんとどっか被ります。
リアクションが一々おかしい。ネジが1本抜けてるどころの話じゃないですよこの人。

エビとの違いを主張するボストンかわいいw

「査定の方にわたしは太っ腹って書いといてね」
「記録しておこう。太い腹と」
翻訳機をたたき壊すぞ。

この本の中で一番笑いました。

大切なものは身体と繋がっていることと同義っていう猿子の考えにはすごく同意です。
だから、大切なものを失うっていうのは自身の一部が死ぬことと同義で。

 わたしには救いたいものが多すぎる。だから地球を丸ごと救ってほしい。

自分一人だけ救われても、自分一人さえ救われません。

猿子にカナエの友達か聞いてヤキモチ焼いてるカニャエかわいい。

地球を救おうという結論に達するまでの猿子の自問自答がすごく好きです。
かなり抜けているような言動がアレですが、友人を思いやる優しさだったり、細やかな気遣いができたりと中々魅力的な女性だと思います。何歳かわかりませんが。本当に何歳なんだ猿子さん。
申年なのが本当だとすると寅年である同学年のカナエから-6歳か+6歳になるんですけど。

 あぁわたしにもヒーロー的パワーを授ける人とか来てくれないものか。
 なんかこう、遠投で七百五メートルちょっと記録する力くれ。

まさかの『僕のヒーローアカデミア』パロディじゃないですかぁ!!
知らない人の為に宣伝しちゃいますと『僕のヒーローアカデミア』は現在ジャンプで絶賛連載中の漫画でして、一番面白い漫画でもあります(天野談)
作者の堀越先生は奇しくもいるまんと同い年の寅年でバリバリのダル世代だったりもします。
で、この遠投の話が載ったジャンプが出たのが8/11なので、執筆時期を考えても読んですぐ入れてますよね。
多分、一番乗りじゃないかと思うのですが、どうでしょう? 他に僕アカパロってる小説とかあったら教えてください。
感想ブログ作ろうかなぁと思うぐらい面白いんですけど、このブログやり始めるのにもも3年ぐらいかかったのでどうかなぁと。
とにかく、いるまんも僕アカ好きなのかなぁとめちゃくちゃ嬉しかったです。

「これからなにがしたい?」というエイリアンの問いに対する返答がいいなぁ。
ちょっとポエミィだけど、こんなカッチョイイ台詞言ってみたいものです。

ボストンはエビ紳士じゃなくてエビ淑女だったと。
安達としまむらで百合百合喜んでいる方々、喜んでいいですよ!
てかブロンソン置いてくんかーい!
未開惑星の住人を異星の文明と接触させたらダメだったんじゃないんかい!

『僕たちに相応しき星の上で』

伏線回収ないしネタ明かしパート。
今回は至極シンプルだったのでさらっと読み返せばわかると思いますが、簡単にまとめてみます(一問一答のために)
約1600年前カニャエ、違法性物(=寄生生物)を創造した罪で流刑1700年となる
違法生物も破棄される
約1500年前寄生生物が地球に到着
海底生物に寄生し、眠り続ける
約10年前地上に出てきた寄生生物が幸長猿子(5年生)に寄生する
この際、病弱だった猿子の身体を治す
1~2年の寄生でエネルギーをほとんど使い果たした寄生生物が、
センサーを僕に預け、再び眠りにつく(おそらく、蝉の幼虫に寄生)
現在宇宙船がセンサーに反応し、流刑中のカニャエが地球に不時着する(隕石その1)
※おそらく、この際に蝉の幼虫に寄生していた寄生生物も目覚め、近くにいた子犬に寄生したものと思われる。
下半身が地球に到着(隕石その2)
救うべき人類の選定にボストンが地球に到来(隕石その3)
本編含めこれがぜーんぶ、アパート一棟で完結しているのがいるまんですよね。超抽象的ですけど、伝わりますよね?
地球外生命体と交流したり、人知れず地球を救ったりしているというのに、この非日常感の薄さと言ったら!
他の作品もそうですけど、宇宙人とかタイムマシンとかSF要素が絡んでいても、どこかにありそうな日常に思えちゃうんですよね、入間作品って。
きっとそれは、どんな出来事が起こったかではなく、そのとき主人公がどう思いどう考えどう動いたか、そこに重きを置いているからなんだと思います。
そして、私はそんな入間作品が大好きで、そこに登場する登場人物達が大好きなのです。

ちょっと突っ込みたいのは、寄生生物がたった100年で1600光年を移動していることです。
どんな速さだよ!!
単純に考えて光の16倍ですよ……可能なの?
ワープしたんですよね、うん。

ラストの感動の再会はすごいスカッとしてよかったんですけど、冷静になって考えてみると猿子がセンサーキャッチし損ねてたら、二人ともクレーターになってたんですよね……よかった、本当によかった!
あと、唐突に名前付きで登場した友人・足利はおそらく下半身の宿主ですね。
確かな描写はありませんが、名前や足抱える運動などからこいつしかいないと思います。
大学の噂になってる謎の怪人もこいつでしょう。
今回、他のことは馬鹿丁寧に説明してくれたのにここだけはっきりとしませんでしたね。
先にも言いましたが、個人的にはこれぐらいが好きです。想像の余地って大事です。

でも、やっぱりこれだけは気になります。
猿子って結局何歳なの?

エピローグ『流刑0光年』

このエピローグはたまらん!
う゛~~~~~ばんばんっ!(机を叩く音)
『瞳が虹に満ちれば』が2559『宇宙服は蚕の夢を見る』だとすれば、これは2661『最果ての星から週末へ』ですね。
あちらは待つ側視点でしたが、こちらは帰ってくる側視点。
普通に考えて2人の再会は不可能に近いです。
約60光年を往復で120光年、2倍の速さで飛ばしたとして60年、カナエの寿命的にギリギリ間に合うかどうかといったところ。
そもそもオンボロ宇宙船でそんなに飛ばせるのかという話です。
それでも。
もしかしたら、と。
一縷の望みに期待せざるを得ない、この余韻。
堪らなく、堪りません。

ハロー。ハロー。こちらチキュー。おかえり、カニャエ!

総評
試し読みの時点でも思いましたが、完全にメディアワークス文庫でした。
カバーデザインだけ変えて、そのままメディアワークス文庫から出し直しても全然違和感ないと思います。
もしかして、初めはメディアワークス文庫向けに書いてたものを急遽電撃文庫から出すことにしたんじゃないかって邪推しちゃうレベルにMWMWしてました。
左さんのイラストは正直もっとたくさん見たかったですけど、どっちかと言うと入間作品って挿絵ない方が雰囲気として合っているので、この形態がベストなのかなと。
最初にも言いましたが、今年出た計5冊(エウロパの底から、ふわふわさんがふる、砂漠のボーイズライフ、安達としまむら3、虹色エイリアン)の中ではダントツで面白かった&大好きな入間人間でした。
どの話が一番好きかと聞かれると全部お気に入りなのでかなり悩みますが、僅差で『まっしろないのち』でしょうか。
とにかく猿子がベリーグーでした。
彼女の思想、考え方、それに伴う行動にシンパシーを感じたのも大きいですが、やると決めたらやったるぜーなところが人間として好きです。
女性としてだったら、カナエの方が好みですけど(オイ

登場人物たちについて語り足りない気がするので、最後にちょっとずつ各キャラについて語ろうと思います。

カナエ
このお人好しで世話好きな性質には丹羽家の血脈を感じます。
フルネームは“丹羽叶”とかなんじゃないでしょうか。
17、8歳の親戚=真だったりするかもしれません。

再会を果たせたかはわかりません。
カニャエを迎えたのは彼女の子供、もしくは孫だったかもしれません。
それでも。
たとえ、どんな結末が待っていたとしても。
嬉し涙を拭った彼女は、止まることなく走り続けたと信じています。

カニャエ
食い物とあれば見境なく食らいつくどこぞの宇宙人と違って、冷静な判断力を持った宇宙人でした。流石虹色。
でも、ひやむぎだけって栄養偏りすぎというかほとんど栄養ないでしょひゃーむぎなんて。
適応力云々もそうだけど、偏った食生活も健康を害すことになるからバランス良く食べろって灰色のエイリアンが言ってた。

しかし、違法と知りながら探求心に勝てず禁断の生物を作り出しちゃうあたり、かわいい顔して松平さんタイプですよね。
感情を持つ生命を生み出すとか、それってもう神の所行じゃないですか。
そんな天才的頭脳にしては言葉覚えるの遅すぎる気はしますが。
3日もあればぺらぺーらぐらいが妥当だと思いますが、そんな優秀だったら話がそこで終わっちゃうからね、仕方ないね。

スーパーまで競争して勝ち誇ったりしてるところを見ると、精神的には外見年齢相応なのかな。
無邪気な天才少女……いいッスね。

俺(宿主)
両親から愛情を注がれずに育ったから、愛情に飢えている、というわけでもなく。
独りを貫く男でした。
エイリアンと過ごす日々の中で変わっていくのかと思いきや、最後まで変わらずに、むしろ、ATフィールドを強化してました。
これが真の一匹狼ってやつなんですね。
でも、ワンワンが死んだらワンワン泣く。絶対泣く。

ここまで徹底してないですけど、私も一人が好きな人間なのでちょくちょく共感できる部分があったり、ぐさぐさ抉られる部分がありました。

寄生生物
人間に寄生していくうち、人間に影響されていくという本当ミギーみたいなやつでしたね!
あと、ワンワン呼びがかわいかったです(2回目)

猿子
大体上で語っちゃったので短めに。
かわいいとは1回も思いませんでしたけど、やっぱり本作で一番好きです。
なんていうか今回一番入間主人公してたのは彼女だと思います。
自分の世界を守るために全力を尽くす、その姿こそが入間作品の真髄なのですよ。

ボストン
外見は一番ぶっ飛んでますけど、スーパーまともな宇宙人でした。流石エビ淑女。
触覚のお手入れに余念がない、そんな女の子な一面もかわいかったです。
てかなに、ハローグッドバイって流行ってるの?


小学生の約束とも言えないようなお願いを律儀というか一途にずーっと守り続けるとか……入間主人公ですねっ! 恋ですね!
たった2回しかまともに話したこともない女の子のために、それから会う女の子会う女の子に宇宙人かと尋ねて変人扱いされるってどんなプレイだよ!
ここからラブコメが始まったりするんでしょうか。わくわく、どきどき、ですね。
よしんば始まったとしても、ラブとコメの割合、9:1ぐらいになりそうですけど(笑)

あ、それから、名前思い出せないって言ってたけど、どうやったら猿子なんて名前忘れられるんだよ!

あとがき
そのネタいつまで引っ張るんですかw

ORAS楽しみですね!
自分はルビーでしたねー。やっぱグラードン格好良かったですもん。
そのあと、サファイアも買いましたけど。
今回はもちろん、最初から両方買いです。
大丈夫です、メガヤドラン出るってことはヤドンも出ますから。安心してください。
ヤドンと言えば公式からとんでもない歌が出てましたね。聴きました?

最寄りのゲームショップ、特定しました。
近くにあだむらに出てきたスポーツジムもあったので間違いないと思います。
あんまり不用意な発言してると、リアル麻理玲奈が押しかけてくるかも知れないのでもう少し気をつけた方がいいですよ?(お前が言うな

あれ、頑張ったんですね。
でも、今回のサブタイトルの方が好きです。

左さんありがとうございましたぁ!!
よろしければぜひぜひ今後もいるまんにお力添えください! お願いします!!

だから言ったじゃないですかぁー。
ボコボコじゃなくて梨汁ブシャーされてビシャビシャにされたんですね、わかります。

著者近影
カニャエがこの姿だったらとっ捕まって物語終わってましたねw

Leave a comment

Private :

Comments

いやぁ、一言で最高でした!なにも言うことはありません!

なんか年末に出るやつはあんまりスッキリ終わらないんで心配してたんですけど最高でしたね!
カニャエの手紙のとこから最後まではもう号泣でしたよ(笑)たまたまかけてたビリーバーズハイって曲のサビが妙に内容と合っててさらに泣かされてました(笑)

メガヤドラン流行りそうですしヤドンはまぁ心配しなくても出てくるでしょうね。流行って貰わないとせっかくメガヤドラン落とすためにゲッコウガの神通力をあくはにしたのが無駄になりますし(笑)
Posted at 2014.11.11 (00:13) by No.39 (URL) | [編集]
Re: No.39さん
でしたね!

たったひとつの、ねがい。も僕の小規模な自殺も名作だったじゃないですかぁ!
flumpoolですか? 聴いてみましたけど、確かに合ってますね!
でもやっぱり自分はビートルズのHello goodbyeを推したいです。
正直、あんま合ってないですけど(笑)

超火力物理が蔓延ってますからそれなりに流行りそうですよね。
ただ、再生力と持ち物、他のメガ枠を失うデメリットに見合うかと言うと……まぁ、自分は使いますけどね! ヤドンの理想個体いっぱい余ってるので色んな型の子を育ててあげたいです。
別にいいじゃないですか、たかがウロコ1個ですぐ戻せるじゃないですか!
それはそうと、瞑想型やDに厚く振った型も出てくると思うので、そう簡単にはいきませんよ?
ほら、うちのヤドンも「やぁん?(やんのか?)」って言ってますよ。
Posted at 2014.11.11 (01:58) by 天野寂 (URL) | [編集]
今更ですが読み終わりましたw
最近は忙しいのに加え、人生初の視力の低下など
いろいろあり読書どころではありませんでした・・・
幸い、近視なので今まで通り読書は続けられそうなので
メガネデビューとポジティブに考えることにしますw

本作では『瞳が虹に満ちれば』が一番お気に入りで
最後は涙目で鼻をすすりながら読みました。
でもなぜかお気に入りキャラはボストンでした。
自分のところにもエビ淑女が査定にきてほしいものです。


Posted at 2014.11.21 (00:20) by yuu2 (URL) | [編集]
Re: yuu2さん
メガネデビューおめでとうございます?
まぁ、近視は現代病っていうくらいですから、ポジティブシンキングが一番です。
かくいう私も視力めっちゃ悪いのでコンタクトが手放せません。
長年の眼鏡生活を経てコンタクトデビューしましたが、とにかく眼鏡は鬱陶しい。
でも、初めてコンタクト入れたときは片目入れるのに小一時間かかって親兄弟に笑われまくりました。
もちろん外すのにも以下略。

あのラストは涙を誘いますよね。
泣きはしなかったものの、鼻の奥つーんとさせながら読んでました。
恥ずかしいと赤くなるのかなぁ、エビ淑女。というのが地味に気になってます。赤くなったらかわいい。
もしかすると、見えないだけで査定に来ているかもしれませんね。私やyuu2さんの隣にも。
Posted at 2014.11.22 (18:48) by 天野寂 (URL) | [編集]
オラーハ、エイブドッグはカナエのセリフと照らし合わせてハロー、グッドバイの意味だと思います。
hello goodbyeの逆読みかと。
Posted at 2014.11.25 (00:05) by s (URL) | [編集]
Re: sさん
はじめまして、コメントありがとうございます。

おお、なるほど!
うぉぉぉぉ、すごい! よく気づきましたね!
かなりもやもやしていたので、すごくすっきりしました!
教えてくださって本当にありがとうございました。
Posted at 2014.11.26 (14:33) by 天野寂 (URL) | [編集]
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
04 06
発売カウントダウン!
mima11.jpg
入間人間著作一覧
5/25更新

刊行年月日順リスト

シリーズ別著作リスト

刊行予定リスト
天野寂のお気に入り
Profile

天野寂

Author:天野寂

“あまのじゃく”と申します。
読書メーター始めました。

このブログについて

Recent Entries
RSS
Recent Comments
Categories
Archives
FC2カウンター
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード