おともだちロボ チョコ 感想

2015年電撃文庫一発目『おともだちロボ チョコ』の感想です。

おともだちロボ チョコ (電撃文庫)おともだちロボ チョコ (電撃文庫)
(2015/04/10)
入間人間

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「ナガモリトモカ、あなたはチョコの『おともだち』に選ばれました。よろしく、ね?」

 人型兵器で巨大生物から地球を守る。
 そんな日々の中で、私、永森友香は一人の『少女』と出会った。
 ロボット。少女は自身をそう自己紹介した。傍にいる、うさんくさい博士風の男によると、彼女は『チョコ』という名前らしい。
 チョコは、私を『おともだち』に選んだという。
「トモカ、一つ尋ねます。友達とはなんですか?」
 知らないのかよ。
 ……いや、待て。じゃあ私はその意味を知ってるのか?
 ある意味、巨大ロボットよりも非現実的な存在で。人類の誰よりも綺麗な目をした機械。
 これが私と、チョコの出会いだった。

帯に『少女と“機械”少女のささやかな交流が、世界を救う』ってありますけど、嘘じゃねーですか!
一読後も表紙イラストやロゴは相変わらずしっくり来ませんでした。
第一話のredjuiceさん風のこのイラストがやっぱり一番お気に入りですね。
20150410otomodachi00.jpg
絶対表紙もこういう雰囲気の方が合ってると思います。
前にも言いましたが、このイラストを表紙にすればいいのに! って思いは拭えません。
当初、loundrawさんメカもいける人なのかな! とわくわく期待したのですが、正直このカタツムリ以外は今一つだったかなと。
そもそも、カタツムリ以外ちゃんと描いてる絵がないんですよね。
ところで、トモカが着ているパーカー、表紙のと一緒じゃないですか。お気に入りなんでしょうか。

今回も雑誌掲載時の感想へのリンクを貼っておきますので、そちらからどうぞ。
大幅に加筆修正されている第四話以外は挿絵についての感想が主です。

第一話 チョコ、お友達を発見する

いや、いくらなんでもスケールでかすぎでしょワニ型。
確かに世界征服を企んでそうな博士だ。ってかワイリーだよね。
Tシャツの『命』ってなんですか。
ジト目チョコかわいい。

第二話 チョコ、お出かけする

博士の「間違ってはいないな」という台詞に「青くなる前は赤かったのも同じような理由だろう」が追加されています。
この世界の火星は初めから『青い』ものなのかと思ってましたが、元々は現実世界と同じように赤かったんですね。
ますます深まる『青』の謎。

え、トモカはいいとして、チョコこんな服着てたの?
こんなひらひらの服じゃ、四回から飛び降りた時とか援護で走り回ってた時とか絶対パンツ丸見えじゃん!
この私服も博士の趣味なんだろうか……

P143のジト目チョコもかわいい。

第三話 チョコ、応援する

ちぎらなくていい蔦をちぎっちゃったジト目チョコもかわいい。

MP螺旋変換銃撃った挿絵のカァールディスがすごくエヴァっぽい。
ぼかしすぎなので、もうちょっとくっきり描いてほしかったです。

第四話 チョコ、喜ぶ

電マガのあとがきに書いてあった通り、大幅に書き直されていました。いたんですが、正直もっと書き直すというか、書き換えてくると思っていたので、そんなに変わった印象は受けませんでした。
大筋のストーリーはそのまんまでしたし。
残りページ数を見ながら「このままだと電マガ分から全然進まずに終わっちゃうけど大丈夫なんだろうか」と不安になってましたが、大丈夫じゃなかったですね。
進んでねぇ!!
と、まずはその前に修正箇所の感想から。

山百合の出番が追加されてる! これは嬉しい加筆です。
人間として生きるため。
それが彼女が地球に残った理由。
それならトモカに当たるのは可哀想な気もしますが、彼女自身八つ当たりだとわかっていて、それでも当たらずにはいられないくらい許せないことなんでしょう。

被害軽微はひでぇw
「受け止めて!」はすごい。
信じてなきゃ飛べないよ。

学長さんのラスボス感。
loundrawさんのモノクロ絵の中ではトップクラスな気がします。
学長さんに関してはカラー絵よりもこっちの方が好きかもしれません。

生き埋めになったトモカの元に現れたのは天使ですか? いいえ、チョコです。
新しく考えたあだ名の是非を聞くためだけに戻ってきたとか……やっぱ天使かも。
チョコだけでも助かるなら、まぁ、いいのだけど。ってさっきまで死にたくない死にたくないって泣いていたのに。
一人じゃないから。友達と一緒だから。ってことですか、トモちゃん!
人の心配ばっかりしてるけど、チョコが浸食されてるってことはトモちゃんも浸食されてるってことだから! 二人揃ってエリオカラーになっちゃうってことだから!
めんどくさいところに食いついてくるチョコかわいい。

「私のせい?」
『チョコ、友情を育む』では答えてくれる相手のいなかった問いに、チョコは違うよと。
そんなことより、トモカが無事で嬉しいと。
そう言って笑ってくれる存在が友達でなくてなんなのか。
家族でさえ、今のトモカには遠い遠い存在で。
例えそれがどんなに歪な笑顔でも。
例えそれが誰かに言わされたような祝福だったとしても。
嬉しくないわけがないじゃないですか。
最近、私はこういうロボットものにとことん弱くて、『ベイマックス』とか『楽園追放』とか観てボロ泣きしてました。
ロボットって裏がないじゃないですか。
同じ行動を取ったとしても、人間の場合、そこに打算だったり保身だったりが含まれるのに対し、彼らにはそれがないというか、行動原理がはっきりしているんですよね。
別に人間が悪いってわけじゃなくて、そういう無心からの献身を見ていると何故か涙がはらはら流れてくるのです。
第一話の時点ではタイトル詐欺だと思いましたが、このオチを読まされると悔しいくらいタイトル通りでした。
というわけで、“トモカとチョコがおともだちになる物語”として見れば、この終わり方はアリなんですけど、いくらなんでも未回収の伏線多すぎやしませんかね?
というより、雑誌購読派としてはこの先の話を期待していたわけなんですが……。
正直、続けるにしても文庫1冊分も続ける話か? とも思うわけで。後1、2話で十分な気がします。
あとがきにもこれで終わりなのか続くのか等全く触れられていませんし、かーなーりモヤッとします。

仮に続けるのだとしたら、別視点(具体的にはチョコ視点)か火星に舞台を移してトモカの兄か妹を主人公にした話、なんてのが読んでみたいです。
もちろん、今回の話の顛末には多少触れてくれないと困りますけどね。

第一話での予想『ふわふわさんがふるの前日譚なのではないか』ですが、一話以降全くそれらしい描写はありませんでした……でも、まだ私はこの仮説は正しいと信じてますけどね。

ロボットは人類の敵になった。
でも、チョコは変わらず、私の友達だ。

私の予想ではこんな感じ↑で『ふわふわさんがふる』に繋がる終わり方をするはずだったんですけどね。全然違いました。無念。

あとがき
ロボでしたね。
はいはい、ラブコメラブコメ。
それは戦闘方法がウルトラマンだからですよ。

確かにこんだけ書いてればネタも尽きますよね。
でも、書くことなくてもあとがきは書かないとダメです。
楽しみにしている人間が少なくともここに一人います。

バナナアレルギーなんてあるのか、とちょっと調べてみましたけど、大人になるにつれて発症率が高まるそうで。
好物食べられなくなるとか辛い。
自分がバナナ食べられなくなったら……死にますね、うん。
ぼっちーズのあとがきで詳しいお話聴かせてください。

著者近影
父間さんも『ロボチョコ』ですか。
やはり『チョコボ』を定着させるのは無理があったか……
「ロボッくま1」、「以後お見知りおき下さい」ということは次があるってことかな?
とりあえず、前向きに解釈しておこうと思います。
ただ、続きがあるなら半年以内にお願いしますね?

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