二章『Never』 感想

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』二章『Never』の感想です。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛 感想

一章『Ever』からの続き→


二章『Never』

P58-59・枝瀬××(幕間)
この「幸福とはなにか? 生きるとはなにか?」という哲学めいた問いかけが実にみーまーです。
あゆやまいも悪くはありませんが、やはり真にみーまーを騙れるのはあっきゅんしかいないなと改めて思います。

娘たちが誘拐されたときや変わり果てた姿の我が子を見たときも彼は殺したいではなく、死にたいだったのでしょうか。

それにしても眠り姫の寝顔、めっちゃ綺麗……(恍惚)

P60-62・枝瀬あゆ(回想)
なんだかんだ気になって「なんで?」って聞いちゃうあゆねえさまかわゆい。

てか、小学校入る前の会話にしては2人共精神年齢高すぎでは?

P62-84・枝瀬あゆ(2033年)

敷地を出たところで、近所の変なおじさんと軽く挨拶してすれ違う。おじさんという歳でもないのかもしれないけど、年上を青年と評するのもどうにも収まりが悪かった。
変なおじさんは穏やかな雰囲気を持つ物腰柔らかい人だけど、時折、あらぬ方向を見下ろして会話し始める。きっと別世界でも見ているのだろう。そういう輩はどこにでもいる。人それぞれに景色があった。
わたしに見えないのだとしたら妹かと最初は考えたけれど、妹はあんなに小さくない。

読み返すと分かりますが、近所のおじさん=女子高生の育ての親と考えてまず間違いないでしょう。
あゆに見えないあらぬ方向というのは女子高生(6歳)に向けて話しかけているのでしょう。

となると気になるのは、このおじさんは一体誰なのか、ということです。
残念ながら断定に足る材料は揃っていません、と前置きした上で、個人的には浩太くんじゃないかなと思っています。
つまり、相関図に書いた長瀬姓の解釈の1の方じゃないかなと。
時系列に浩太くんを載せてあるのもこの説明のためです。
あゆの印象からするとかなり若そうな人物。
そして、浩太くんは35歳。むしろ、浩太さん。
ギリギリ青年と言えなくもない年齢です。
女子高生の語尾『ッス』も姉の口癖を受け継いだ育ての母・一樹の影響であると考えるとすっきりします。
というか、そういう理屈抜きにしても、様々な事情を知った上で引き受けてくれる、そもそもあっきゅんが頼むことができる年下の男性って浩太くん以外考えられないんですよね。
女性の知り合いは腐るほど候補挙げられますが、男性となると途端に選択肢消滅しますからねこの男。

みゅーまーとの関連についても書きたいのですが、みゅーまーは色々と矛盾がてんこ盛りなので、全部ひっくるめて別記事でまとめる予定です。

ナチュラルに地の文に反応してくる金子Jr.マジ金子。
そして、猫伏景子改め大江湯女再び!
ゆなりんの大活躍にワタクシも大興奮ですわ、すわすわ。
イーノックとか懐かしすぎでしょ。
そんなネタで大丈夫か? 大丈夫、問題ない。
パロネタまで10巻当時を再現してくれちゃって、そんなところだけサービス精神旺盛なんだからこの人は。

「根暗、妄想癖、物狂い、頑固者、視野狭窄」

残念ながら全部当たってるよあゆちゃん。
しかも的確すぎる。

……いいさいいさ別に。

拗ねるあゆちゃんかわいい。
角砂糖ネタも懐かしいなぁ。
そのサービス精神をなぜ本編に発揮してくれなかったのかいるまんよ……。

「いいのよ。家に帰るとね、かわいい妹の手料理をたーくさん食べないといけないから」
 いやもうほんとへへへ、と珍しく余裕のなさそうな笑みが口の端に浮かんでいた。

いやもうほんとへへへ、ってなるのはこっちですよ!
なんだこの惚気け! 最高かよ!
ここは是非、イラストで見てみたかったなぁ。
だらしなく頬を緩めるゆなりん、いい、すごくいい……。
茜の手料理、どんな感じなんでしょうね?
まぁ、ドシスコンにとってはかわいい妹が作ったものはなんでもおいしいんでしょうけど。

ユナえもんの浴衣のたもとは4次元になってるってマジ?
湯女と絡んでるときのあゆちゃん、ちょいちょいキャラが崩れてて微笑ましい。

40過ぎても日々勉強中のゆなりんえらい。
詳細は不明ですが、彼女もあゆと同等もしくはそれ以上に凄惨な過去の持ち主なんですよね。
それでも、こうして懸命に(見え方には個人差があります)生きている。
その事実だけで私もなんとか生きていける。

一度壊れたものはどうやっても直らない。
残骸を積み重ねて生きていくんだ。
僕も彼女も、たくさんの人が。

何度だって引用してやりますとも。ええ、本当に。

先程、校門前でのやり取りのときから違和感があったのですが、次の会話を聞いて確信しました。

「妹なんて最初からいない、というのはあり得ないわね。私も以前に会ったことあるから」
「以前もなにもさっき見たばかりでしょう?」
「そうだったわね」

ダウト。
本当は見ていない。そうですよね、湯女さん?
校門で手を振っていたのはあゆをおびき出すためのフェイクだったんですよね?
つまり、あの「あまり似てないわね」はデタラメということになります。
そもそも、あゆを見守っているはずのまいがあゆより先に帰るわけがありません。
仮に毎日じゃなかったとしても、この日はあゆの後を隠れて尾行していたことは確実です。

『お金がない!』再放送しすぎ問題。

この一連の連続失踪事件、最近になって起きたようですが、それまではどういう認識だったんでしょうか?
消えたのは事件のことを知っていて、そのことについて話してきた人物たちだと推測されますが、これまでに1人も消えていないとは考えられません。
むしろ、2027年の復学直後なんてバンバン消えていきそうなものですが……考えれるとすれば、先に元気になったまいちゃんの健気な努力のおかげかもしれませんね。
クラスメイトに「ねえさまの前で事件の話はしないでください。お願いします」と頭を下げるまいちゃんを想像すると涙が止まらない。
まいちゃんらしさを考慮するなら「ねえさまの前で事件の話したら殺す」の方が正解かもしれませんけど。

「昔、そう教えてもらったわ。クソ野郎に」

クソ野郎=実の父親でしょうか。
いつか湯女の過去エピソードをスピンオフか何かで読んでみたいと思っていましたが、みーまー11を読んで考えを改めました。
読みたくないです。好きな人たちが酷い目に合う話はもうたくさんです。

『色々』に対する認識がぴったり一緒。流石双子。

万年ボンビーガールだったゆなりんが華麗に会計を済ます姿に思わず感涙しかけました。
立派なオッカネモッティーになったんだね、おめでとう!

P84-89・長瀬まゆ(2055年)
初読時、変なおじさんのことを太郎だと思っていたのはここだけの秘密です。

全然気づきませんでしたが、読み返すとちゃんと伏線が仕込まれていたんですよねぃ。

「あいあい!」
 声が大きかったのか、おじさんは面食らったように目を大きくする。

びっくりしたのもあるでしょうけど、NGワードに反応しているんですねぃ。

曾孫たちの気を引くために手品の練習を3ヶ月も頑張るひじじいちゃん可愛すぎ問題。
一応ここも、右腕が使えないから習得に時間がかかった、という伏線といえば伏線にもなっていますね。

 身内が褒めてくれるなんて当たり前だからだ。

小学2年生にしてこの境地である。
可愛げないなまゆちゃん。いや、めちゃくちゃかわいいんですけど。
ほら、なでなでしてあげるからちょっとこっちおいで。

曾孫に手を振り返されたのが嬉しくてつい張り切っちゃって脇腹痛めちゃうひじじいちゃん可愛すぎ問題。

無邪気なまゆちゃんとは対照的に、世界を信用していないあいちゃん。
作劇的な都合と言えばそれまでですが、あゆちゃんがこうなるに至った要因については気になるところ。
枝瀬姉妹と長瀬姉妹では家庭環境がかなり違うはずですから。

P89-95・枝瀬まい(2044年)
相手によってキャラがガラッと変わるまいちゃん改めまいさん。

 脇を締めて、コンパクトに振り抜く。

もう少し後でガッツリ触れようと思いますが、『脇を締めてコンパクトに振り抜く』のまいとみーまー11まいのキャラの違いにはちゃんとした理由がありました。
特に驚く要素ではありませんでしたが、一応理屈としては通っているのでまぁよしとしましょう。

まいさんと女子高生の会話、端的に言って好きです。
何が良いって、この緊張感のなさ、そこに尽きます。
緊張しっぱなしは読んでいて疲れるので、合間合間にゆる~いやり取りを入れて話に緩急をつけるのは大切ですよねぃ。
それはそうと女子高生の口調、語尾の『ッス』は置いといても、大分あねさんの影響受けてますよね。
周りに影響されやすいタイプと見た。

 とまあ先程から会話している相手は後輩みたいなものだった。人生の後輩的な立場と言える。他に大して特筆する点がないので、女子高生と呼んでいた。相手も私のことは基本、あねさんと呼ぶ。お互いに他にもっと適切な言い方はあるだろうけど、慣れたら気にならなくなった。

騙された分際で言わせてもらいますけど、ずるいな! この書き方はずるすぎるでしょ!
『人生の後輩的な立場』ってまんまの意味やん!
じゃあ、なにか? 小学生のときは『女子小学生』、中学生のときは『女子中学生』って呼んでたわけか?(野暮とはわかっているけど、突っ込まずにはいられなかった
ひらがなで『めい』って呼んでいて、実は姪でした、とかでもよかったんじゃないかなーとも思いましたが、『女子高生』という呼び方が肝な部分もあるので仕方ないですね。
というわけで、私の中で女子高生の名前は『めい』になってます(どうでもいい宣言

 名前や呼び方なんて、お互いを認識できればそれで十分だ。
 認識するということが、なにより大事なのだ。

どんなに名前を呼ぼうとも、その声は決して姉には届かない。
どんなに近くにいようとも、その声がこちらを向くことはない。
あゆとまい、どちらがより辛いかは本人たちにしか判断することは出来ませんが、私の目にはまいの方が辛そうに映ります。
マユにいないことにされた××のオマージュでもあるのでしょうが、最終的に『みーくん』としてではあるものの紆余曲折を経て彼女に選ばれた彼と違い、まいはおそらくこれから先も一生、実の姉にいないことにされたままなんですよね……辛いなんてもんじゃないですけど辛い以外の言葉が見つかりません。辛い。

庭先があるということは大叔母の家ということになりますが、高校卒業後も居候を続けているっぽいですね。
高校卒業したらどこか遠くへ行きたい的なことを言っていた気がしますけど、結局地元を離れることはできなかったと。
そもそも、枝瀬一家が事件に巻き込まれるのってこの街が原因だと思うんですよね。
引っ越したら平穏無事とはいかないまでも、悲惨な事件に巻き込まれることはないんじゃないかなって。
でも、良いことも悪いことも全部含めて、思い出が詰まりすぎてて離れるに離れられないのでしょう、きっと。

「出かけない? よー分からんスけど、あのー平日。ガッコガッコ」
 制服をつんつんする。

ここもずるいですよね。
つんつんするの、まいの制服じゃなくて自分の制服かよ!

大叔母の家にいる犬を思い起こさせた。

大叔母の家に住んでいるはずなのに、先程までその家にいたはずなのに、思い起こさせたという表現は少し違和感を覚えました。
もしかすると、大叔母の家ではなく女子高生の家だったのかもしれません。
ただそうなると、あゆが出かけないかどうかをどうやって判断したのか、という問題が発生しますが、女子高生宅の庭先から大叔母宅の玄関が見えるくらい超近所なんでしょう、うん。きっとそうだ。
でもそうなると(まだあるのか)、女子高生とあゆが一切面識がないのがおかしくなってきます。
あゆの方は女子高生を認識できないので面識なくて当たり前ですが、そんな超近所だったら挨拶を交わす機会は少なからずあるはず。
現にあゆも近所の変なおじさん(=女子高生の養父と推測)には挨拶していましたし。
女子高生の性格からして、隣人と顔を合わせれば挨拶ぐらいするでしょう。
で、毎回無視されるわけですよ。
それもただの無視じゃなく、完膚無きまでのシカトです。
明らかに目が合っているのにピクリとも反応すらしない隣人がいたら、逆に印象に残ります。
なんだこの人、みたいな感じで。
というか、ここまで書いていて気づいたのですが、こうやって庭先で駄弁るのは日常茶飯事みたいですし、大叔母の家だったらあゆと女子高生が鉢合わせない方が難しいのであり得ないですね。
あゆは実家であるマンションに戻っている可能性も考えてみましたが、やはり外出したかどうかをどうやって判断しているのかという問題がネックになってきます。
隠しカメラとか携帯のGPSとかいくらでも方法はあるのですが、入間世界にそんなハイテクを駆使する人間はいない(松平さんや左門さんもハイテクというよりはSFですから)

私の魂の在り方は姉様が決める。だから、姉様が見えないと言うならきっと、透明なのだ。
そして、逆も然り。
姉様の魂の善悪は、私を通して語られるべきだ。

絶対的姉妹愛の極地というか盲目的な信頼感というかとにかく強烈な文章でした。
姉様がいる。故に私あり。
私がいる。故に姉様あり。みたいな。

P95-100・枝瀬あゆ(2033年)

 妹は馬鹿で、わたしは賢い。はっきりしていたからこそ、信じることができた。

この価値観、彼女のアイデンティティが危うそうな気配は『あまり似ていない姉妹がいて』のときから感じていたのですが、まさかあんな最悪の形でぶち壊されることになろうとは……

この描写、初めは血かなと思ったんですが、それなら指についていないのはおかしいですよね。

俯せからひっくり返ったところで、道路の水溜まりが跳ねるように液体が少量、顔にかかった。額を斜めに切り裂くように降りかかったそれを拭ってみるものの、指にはなにも付着していない。

正解はまいちゃんの涙かなと思います。

 ふふふ、と湯女さんが歩道に笑いかける。

これはまいに向けて笑いかけているのでしょう。
姉を尾行していたところ、憎き仇である誘拐犯が姉を背後から殴る場面を目撃、真っ先に安否を確認するため駆け寄り、とりあえず無事であることに安堵、姉を湯女に任せ、通り魔of誘拐犯をぶちのめすために追いかける、とこんな感じの流れではないかと推測されます。

走る湯女の姿とかめっちゃレアじゃないですか!
颯爽と駆けつける湯女さんマジ優しい。やばい惚れる。あ、もう惚れてた。

「まったく問題なさそうね」
「決めつけないで聞いてくださいよ……」

爆笑させないで浸らせてくださいよ……
いやもう明らかに笑ってる場合じゃない状況なんですけど、めっちゃ吹き出しちゃったじゃないですかなにこの2人、コンビ組んでお笑いの頂点でも目指すの?

「あなたのお父さんもよくぼっこぼこに殴られていたわ」
 湯女さんは懐かしむように目を瞑り、相好を崩す。そんな和やかに思い出すことではない。

だから俺の腹筋をこれ以上痛めつけるのはやめてくれ!
でも、そんなドSなゆなりんが大好きです。
どのくらい好きかというと、Mじゃないけどゆなりんにならマッハふみふみされてもいい! ってくらい好きです。控えめに言って×してる。

あゆも父親と同じく価値観は普通だったのが、悲劇の一因といえますね。
周囲の人間第一の父に対し、傷つきたくないからと自分を最優先とした長女。
あんな風になりたくないと思った結果がこれっていうのが最高の皮肉だと思います。
そして、世界で一番姉様を好き好き大好き愛してるまいちゃんがその姉様から犯人扱いされているの最低に不憫すぎます……マジで誘拐犯は早く死んでくれ。
てか、あゆちゃんの中のまいちゃんの印象酷すぎでは?
小学生時点で止まっているとは言え、どんだけ馬鹿だと思ってるんだよ!
いくらなんでもかわいそうだからやめてあげてよお願いだからさ。
ただ、無意識で自覚しているような気もするんですよね。

 まるで成長していない。
 昔から、なにも変わっていない。

これはまいちゃんのことではなく、あゆちゃん自身のことを指しているんじゃないかと。

P100-103・枝瀬まい(回想)
このパートはまいの回想でまず間違いないでしょう。

 ねえさまとはそういうものだ。そこが一つ崩れると大変なことになる。
 そんな予感がしていた。

 ねえさまがいると、私は程良く馬鹿を維持していられてとても楽だ。

「そうですよねぃ」
 私より馬鹿なねえさまなんて、存在できるわけがない。少なくともねえさま自身が絶対に認めないだろう。
 その損失は、お互いを失うことになりかねなかった。
 私とねえさまには、向き合う相手がお互いしかない。
 だからどちらも、どちらかを失うわけにはいかないのだ。

姉とは妹より優れた存在である。
それがあゆにとって絶対の価値観でありアイデンティティでした。
しかし、悲しいかな、実際のところ、妹の方が賢ったのです。
考えうる限り最悪の形で崩壊した彼女の世界ですが、もし仮にあの事件が起きなかったとしても遅かれ早かれ崩れていたと思うんです……この価値観を持っているのが一方だけだった場合は。
でも、この双子の場合は違いました。
『すこぶるかしこいねえさま』を慕うすこぶる賢い妹は姉のその価値観を十全に理解していたのです。
当然、それが崩れたときどうなるかも。
そして、妹が取った行動は『馬鹿な妹』を演じること。
それはさながら『みーくん』という名の道化を演じた父の如く。
馬鹿でいられて楽だというのも本音ではあると思うのですが、一番の目的はやはり姉のためだったのではないでしょうか。
もちろん、姉を失うわけにはいかない自身のためでもあったでしょう。
ですが、最優先すべきは姉のことだったんだと思います。
あゆとは違い、まいの優先順位は父親譲りだったというわけです。

お絵かきへたっぴなあゆちゃんかわいい。
妹に焼いてない焼き魚見られて恥ずかしがるあゆちゃんかわいい。
というように、あゆちゃんの普通の子供感すごいですよね。
そして、普通だったらからこそ、壊れてしまった。
マユもごくごく普通の女の子だったんですよ本来は。
マユもあゆも、自分を守るために壊れるしかなかった。
待っているのは、終わってしまった人生だけだというのに。
誘拐ってほんと糞。

P103-107・枝瀬まい(2044年)
やっぱいいな~この頭一切使ってない会話劇。癒される。
あと、ここらへんの会話で「やっぱ女子高生本当は男子高生だろ~。まいに惚れすぎだろこいつ~」とか能天気なことを考えていました。
いやまぁ、最近は女同士のパターンも増えているので女の相手だからって男と決めつけるのは早計なんですねぃ。反省する次第ッス。
引っ張っての件は照れてるのかと思ったんですけど、勘違いだったようで。残念。もう一押し。残念無念。また来週。

 今は、まるで姉様のいなくなった世界を生きているみたいだ。

毎日見かけているのに、こう感じるってさぁ、辛い本当辛すぎる。
近くて遠い距離っていうとちょっとロマンチックな雰囲気ですけど、まいちゃんの場合ただただ切なさしかない……。

 姉様から離れれば、立場というものを意識せずにはいられない。考えることもたくさん増えていく。そうして多様な思考と人間関係を構築していく私は、かつてと別物になる。

これが『脇を締めてコンパクトに振り抜く』のまいと本編のまいのキャラが全く別物である理由となります。
な、なんだってー! と驚きの展開を期待していたので肩透かし感は否めませんが、まぁ、納得出来ないこともないかなと。
どれが素というわけでもないんでしょうけど、姉様がいなければ『馬鹿な妹』である必要性は皆無ですもんね。
そもそも、姉様の前だから馬鹿でいられたわけで、他の人間の前では馬鹿のままではいられなかったのでしょう。
自然、性格も口調も思考も別人のようにならざるを得なかったと。
ただ、父様母様呼びが変わるのはちょっと卑怯というか未だに違和感がないでもないです。
みーまー11でも1箇所だけ父母表記があるにはあったので、個人的な言い掛かりと言えばそれまでですが。

P107-112・枝瀬あゆ(2033年)
姪の怪我の手当をするにもうとの姿を見る日が来るなんて……(目頭を押さえながら
しかも、なんだかお医者さんみたいなこと言っちゃって……
10巻でのニー日先生と修羅場った後、親交を深めた……わけないですねにもうとに限って。ないない絶対ない。

姉の背を追い抜く妹はいない。多分。

あゆちゃんの姉絶対優勢主義ちょっと病的です。

「両親のどうでもいいとこだけ真似してる」

『両親』とな?
よもやにもうとがマユについて言及する日が来ようとは……もう二度と会いたくない相手だろうに(それ以前にあにーちゃんが絶対に会わせないようにしているでしょうけど)

「あにーちゃんはただの蟻。それだけ」

39歳の叔母さんになろうとにもうとのデレの破壊力は衰えない。それだけが真実です。

 隔たりを感じる相手、感じない相手。
 わたしにとっての後者は、妹だけだった。

その唯一を失うことでしか、自分を保つことができなかったあゆちゃんもやっぱつれぇわ。
妹が見えなくても不都合ないと言いつつ、何か考える度、出てくるのは妹妹妹妹妹……妹のことばかり。
世界中でただ1人、心から信頼できる人を認識できなくなった世界。
それはもう、一人ぼっちの世界なわけで。
想像するだけで寂しすぎて泣く。

「あー……」
 犬になりたい。

きみのお父さんはね、ヒキコモリになりたかったんだよ。

→三章『Remember』 感想へ続く

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